香港の茘枝角(Lai Chi Kok)にあるショッピングモールD2 Place TWO(The Barn, 2/F, D2 Place TWO, 15 Cheung Shun Street, Lai Chi Kok, Kowloon, Hong Kong, TEL 2557 7988)に7月28日、初音ミクのポップアップストア「HATSUNE MIKU POP UP STORE」がオープンした。
初音ミクは札幌に本社を置くクリプトン・フューチャー・メディアが2007年に生み出した、音声合成・デスクトップミュージック (DTM) 用のボーカル音源とそのキャラクターのこと。これにヤマハが開発した音声合成システム「VOCALOID」を組み合わせることで、CGなどを利用して、歌う、踊るといったパフォーマンスなどをすることができる。当初はニコニコ動画などで初音ミクを使った動画がどんどん配信され、その後、ほかの動画サイトにも広がったことにより、海外でも人気を得るようになった。現在では、香港でも初音ミクのコンサートが開催され、フィギュア、漫画などメディアミックスも巧みで、その人気は衰えることを知らない状況だ。
ショップを企画したのは、2015年に創立し、知的財産(IP)の取得、保護などIPに関するさまざまな業務やブランドのイメージなどの管理を行っている企業「米思捷(MATRIXMIJI)」。「創造性を生かしたものをしっかりとブランド化していくことで顧客に印象的な商品やサービスを提供していきたい」といいう同社。D2 Placeは工場街である?枝角にあった商業ビルを大規模に変更して造られたショッピングモールで、ファッション、デザイン、ライフスタイルなどについて客に新しい体験をしてもらうというコンセプトであることから、米思捷との考えに近く、初音ミクのポップアップショップの開店につながった。
オープン初日の28日には香港のアニメソングの歌姫、千雪とインスタグラムの女神と呼ばれているモデルの鍾曦南さんが一日店長を務め、ショップの盛り上げに一役買った。店だけではなく、モール全体に初音ミクの絵を飾り、インスタグラムに収めやすくするなど、細かな工夫を凝らしている。
販売しているグッズは、香港限定の掛け軸(200香港ドル)、抱き枕(400香港ドル)、初音ミク誕生10周年を記念したフィギュア(2,000香港ドル)、2019年版「MIKU EXPO Digital Stars」という半被(430香港ドル)、トートバッグ(150香港ドル)、Tシャツ(290香港ドル~)など。ほかに財布、キーホルダー、タオルなど多彩なグッズが店いっぱいに並んでいる。
営業時間は11時30分~21時。8月27日まで。