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香港ビクトリア公園や香港文化中心などで中秋節行事 例年通り開催へ

ランタンで祝う香港の中秋節

ランタンで祝う香港の中秋節

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 中華圏における重要な伝統行事の一つで旧暦の8月15日に祝われる中秋節は、香港でも各地でさまざまなイベントが開催される。中秋節は月を祭り、月に見立てた月餅やフルーツを食べながらちょうちんをともし、家族団らんで中秋の名月を愛(め)でる日。今年は9月13日に当たるが、8月28日、康楽及文化事務署(LCSD)は毎年恒例の中秋節のランタンカーニバル「中秋綵燈会」を例年通り開催すると発表した。

ビクトリア公園近くの大坑(タイハン)地区ではファイヤードラゴンも

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 ランタンカーニバルでは11日~15日(●湾は7日から)エリア内に色とりどりのランタンを飾る。ビクトリア公園、沙田公園、●湾公園の3カ所で開催する。

 パフォーマンスなども繰り広げられる各エリアのメインイベント「カーニバル・ナイト」は、ビクトリア公園=9月13日20~23時、沙田公園=14日19時30分~22時、●湾公園=15日19時30分~22時。一方、8月30日~9月22日には尖沙咀の香港文化中心(香港カルチュラルセンター)の露天ピアッツァでインタラクティブ・ライティング・インスタレーションを展示。「非常月満(マジック・ビハインド・ザ・ムーン)」と題し、ウサギや名月といった伝統的要素をニューメディアアートで表現するという。18時30分~23時の間(13日は24時まで)、ピアッツァの池をライティングで照らし新鮮な風景を作り出すほか、AR技術を搭載した巨大なウサギ型バルーン4体を展示する。香港を拠点に活動するデジテル・メディア・アーティスト洪強さんによる同インスタレーションは人々が通常見ている月の表面ではなく、月の裏側に関する想像と考察を表現したもの。「展示を通じて、今までとは違う中秋節を体験してほしい」という。カルチュラルセンターの外壁にはプロジェクターでアニメーションを投影し、同施設の設立30周年に花を添えるという。

 中秋節に行われるもう一つ伝統的な祭り「大坑ファイヤー・ドラゴン・ダンス(舞火龍)」も例年通り香港島の大坑(タイハン)地区で開催予定。全長約67メートルに及ぶ藁(わら)製の龍に無数の線香を取り付け、ともし、担ぎ手が龍を動かしながら通りを練り歩くエネルギッシュな祭りは疫病を追い払うため、100年以上前に始まったとされている。開催日時は9月12日~14日、20時15分~22時30分(最終日の14日は22時まで)で、13日は特別ショーとして22時45分~23時30分までビクトリア公園でも開催する。

 ●=くさかんむりに全

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