マカオ名物エッグタルト発祥の店として知られる「ロード・ストウズ・ベーカリー」が7月から「マンダリン・オリエンタル香港」のロビー東側で展開していた持ち帰り専用のエッグタルトのポップアップストアが11月1日まで延長されることが明らかになった。当初の予定では10月1日までとしていた。
マカオの「ロード・ストウズ・ベーカリー」はマカオを代表するエッグタルトの店として知られている。1989年にマカオのコロアン島で開業し、オーナーのアンドリュー・ストウさんが旅行で訪れたポルトガルで出合った伝統菓子「パスティス・デ・ナタ」に感動し、これを再現しようと試行錯誤を重ねて開発したのが同店の看板商品となったエッグタルト。そのおいしさは口コミで広がり「ロード・ストウズ・ベーカリー」は一躍人気店に。今ではマカオを代表するグルメとして地元マカオ市民から観光客にまで愛される名物となり、毎日2万1000個を焼き上げているという。同店のエッグタルトはこんがり焼き目がついたクリーミーな卵黄部分と、サクサクのパイ生地が特徴で、香港でおなじみの点心のデザートして食べられるクッキー生地に焼き目のついていない、蒸して作られるエッグタルトとは異なる。
長年、銅鑼湾にあったホテル「ザ・エクセルシオール香港」内のカフェで、香港で唯一「ロード・ストウズ・ベーカリー」のエッグタルトが販売されていたが、今年3月、ホテルの閉館とともにマカオの名物デザートが香港では購入できなくなっていた。同店の創業30周年を記念して実現したのが今回のポップアップストアで、現在香港で唯一の販売店となっている。本場マカオと同じ秘伝のレシピで作られ、生地部分はマカオで一つ一つ手で成形されたものを使い、毎日新鮮なものをホテルのキッチンで焼き上げている。
ホテルロビーの東側で毎日12時~17時、個数限定で販売しており、売り切れ次第終了。価格は1個20香港ドル。ポップアップストアではこのほか、エッグタルトのおいしさ引き出すようにと「illy」のテークアウトコーヒーも販売している。