新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が懸念されている香港ではあるが、バレンタインデーが近づき、香港内のレストランではクリスマス・大みそか同様、スペシャルディナーを次々と発表している。
香港のバレンタインは日本とは逆で、特に妻、彼女のいる男性が相手女性をもてなす日。最近は手作りチョコレートなどを渡す香港女性もいるとはいうが、一般的には男性が相手の女性が働くオフィスに花束を贈るほか、ディナーを共にし、楽しいひと時を過ごした女性は花束を抱えながら家路につく光景を見せるのが香港のバレンタインデーである。
そのため、香港では多くのホテルやレストランがバレンタインデー用の特別ディナーを毎年用意している。ティファニーが運営する尖沙咀(Tsim Sha Tsui)のカフェ「The Tiffany Blue Box Cafe」では2月13日・14日の18時30分~21時、2人1,688香港ドルで、イベリコハムとアスパラガスの組み合わせ「伊比利亞火腿配蘆筍●凍(Iberico Ham with Green Asparagus Panna Cotta)」や、じっくり焼き上げたチキンにトリュフを載せて食べる「慢煮黑松鶏(Slow Cooked Chicken with Black Truffle)」など5品のコース料理を用意した。
リッツカールトンでは2月14日、カップル向けのパッケージをいくつも用意した。「Ozone」では、1万8,000ドル(2人)で18時~21時の間に提供する、99本のバラの花束付き8品のコース料理を用意。ピンクの「ドンペリ」も含まれた豪華ディナーだ。料理を満喫した後は「デラックス・ビクトリア・ハーバー・ルーム」に移動し、宿泊もパッケージになっている。6,999香港ドルを追加すれば「デラックス・ビクトリア・ハーバー・スイート」に、1万6,999香港ドルの追加で「プレミア・エグゼクティブ・スイート」、2万6,999香港ドルを加えれば「カールトン・スイート」にアップグレードできる。宿泊無しでも、イタリア料理店「Tosca di Angelo」で2月14日の18時~20時の間で5品1人1,980香港ドルと、21時~22時30分の間で8品2,680香港ドルの特別料理を用意する。共通の料理としてはローストしたイベリコ豚のチョップやロブスターなど。
尖沙咀東(Tsim Sha Tsui East)にあるホテル「インターコンチネンタル・グランドスタンフォード」内のレストラン「Cafe on M」ではバレンタインデーの日限定の特別ビュッフェを提供する。ロブスター、日本産の刺し身、フランス産のオイスター、じっくり焼いた豚肉のロースト、ケーキ、ハーゲンダッツのアイクスリームなど多彩な料理が並ぶ。2月14日の18時30分~22時の間で、料金は848香港ドル(1人)。
ほかにも上環のイタリアン「208 Duecento Otto」では、578香港ドル(1人)で、無料のプロセッコ各1杯が付き、ホワイトアスパラガス、ヨーロッパのアカザエビであるラングティーヌリゾット、ビーフテンダーロイン、じっくり煮込んだアンコウ、そしてデザートには、香ばしく焼き上がったパイ生地の層があるミッレフォーリエのチーズケーキにライムとリンゴのコンフィを添えたメニューをコースとして提供。よりカジュアルなら灣仔のスペイン料理「22 Ships」で、888香港ドル(2人)で、カヴァシャンパンのグラスに始まり、48か月熟成したイベリコ豚、ポークロイン、ホタテのクルード、デザートにアイスクリームを添えたフォンダンショコラを用意するメニューも。通常はウオークインのみ受けるレストランだが、バレンタイン当日は予約を受け付ける。
ユニークなところでは、スイーツの店の「VIVE」がローズをイメージした「Be My Valentine」(880香港ドル)、マカロンをあしらったケーキの「Love Remedy」(930香港ドル)、アールグレイを使ったチーズケーキの「A Kisses & Hugs」(480香港ドル)などを販売するなど、各ホテル、各店が力を入れたメニューや商品を用意している。
●=女へんに乃。