2016年末にの中環の擺花街オープンし、香港のローカルフードを現代風にアレンジして提供する中華料理店「李好味(Lee Lo MEI)」(1/F, 8 Lyndhurst Terrace, Central, Hong Kong Tel:2896-7688)が10月7日、新メニューを発表した。
ノスタルジックな雰囲気を再現し、香港で最も人気のあるスナックや料理を、マックス・リー(Max Lee)シェフが現代風にアレンジして新しい味を提供する同店。路面に面したバーエリアの席数は50席で、1階のメインダイニングは48席を備えている。内装やカトラリー、器などにチャイニーズらしい原色を使う。
人気の冷やしキュウリの前菜「千耳百筍」(108香港ドル)は、キュウリと茎レタスをマリネした前菜をさらに進化させた。四川料理に欠かせないスパイス「花椒」、中国の黒酢「鎮江香醋」、自家製ごま油が食欲をそそるようにと仕上げた。
「芋相呷醋」(88香港ドル)は、中国の正月に人気のあるスナックにヒントを得たもの。里芋を薄く削ってから手で結び、コーティングしていく。衣を薄めにして、外はカリッと、中は柔らかくなるように揚げ、盛り付けには甘酢を使う。
技法は伝統的な中華を生かし、アジアのフレーバーを加えたハイナンチキン「海南鶏王」(228香港ドル)は、香港の元朗で取れた新鮮なチキンを骨抜きにし、チキンオイル、レモングラス、ターメリックで作ったご飯と、自家製のチリソースを添える。餡(あん)、コリアンダー、唐辛子、ニンニク、ショウガ、ココナツシュガーでアジアの香りを感じさせながらも、臭みのない味わいに仕上げた。
「李小龍蝦」(208香港ドル) は、タイのチリペーストとバターでグリルしたボストンロブスターのテールにフライドガーリックをトッピングし、ロブスターの甘みを引き出すために、自家製のブラックペッパーソースとトマトソースを使った。練乳をかけて食べることが多い中華風蒸しパン「銀糸巻」を添えて提供する。
「八仙過海」(268ドル) は香港の冬の風物詩「●仔飯」と大皿料理からインスピレーションを受けたもの。エビ、ロブスター、北海道産ホタテ、アサリ、イカ、じっくり煮込んだタコ、タラ、カニなどを土鍋で提供する。クリスピー・ライス、チェリー・トマト、コリアンダー、スプリング・オニオンで作った自家製ロブスター・スープを鍋肌に流してジュージューとした音と共に楽しむ。
「粟一焦」(88香港ドル)は、コーンチャウダーの風味を生かしたデザートで、スイートコーンのアイスクリームとタイバジルのクレームブリュレに海藻クッキーをトッピングし、食感の複雑さを出した。
「杏腐之雪」(68香港ドル) は香港で最も人気のある2つのデザート、伝統的な杏仁茶と黒ゴマペーストを組み合わせたもの。アプリコット果実から絞った自家製オイル「アプリコットカーネル」を加え、豆腐のアイスクリームと一緒に提供する。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。バーエリアは12時~24時(ハッピーアワーは15時~20時)。
●=保かんむりに火。