今年の旧正月は2月12日に「初一」を迎えるが、旧正月休み期間中にバレンタインデーが重なるため、レストラン、ホテルなどは、それに合わせた料理を用意しているほか、ショッピングモールでは旧正月のプロモーションなどを行うことが続々と発表されている。
昨年の旧正月は1月25日からで、香港政府は湖北省の住民は香港に入境できない措置などを取ったが、普通の旧正月を過ごしていた。そうした意味では今年が初めて本格的な新型肺炎対策が行われる中での旧正月となる。旧正月3日目にバレンタインデーとなる日程となることから、ホテル、レストラン、小売店などは、それに対応する料理や商品などを販売する予定だ。
中環(Central)の「四季酒店(Four Seasons Hotel)」では4種類の「年●」を販売する。ココナツミルク味(488香港ドル)、アワビ入り(558香港ドル)などで、1月29日まで予約を受け付け、2月4日~11日の間にピックアップする。アワビ、エビ、ガチョウなど15種類の料理が入った3,888香港ドル(4人分)と4,888香港ドル(6人分)の「盆菜」を販売。2月6日~14日の間に受け取るが、2日前までの予約が必要。
湾仔(Wanchai)の「香港萬麗海景酒店(Renaissance Hong Kong Harbour View)」にあるレストラン「CAFE RENAISSANCE」では2月10日~16日、ディナービュッフェを用意。サケ、ホタテ、カキが入るサラダ、蒸したロブスター、豚のロースト、小豆を使ったプリン、ゴマを使ったムースなど旧正月ならではの豪華なメニューとなる。提供時間は18時~21時30分。料金は1人698香港ドル。春節に欠かせない「盆菜」の販売も行う。乾燥ホタテやカキ、ローストした鴨、鶏の足など盆菜定番の食材をお盆いっぱいに並べた料理。1人前768香港ドルで、最低4人前から受け付ける。
蘇豪(SOHO)にある四川料理の「麻辣●(Chili Fagara)」は旧正月向けの特別料理を用意する。「覇王豬手」(268香港ドル)はドイツ料理でよく食べられる「ポークナックル」を、唐辛子をふんだんに使って四川料理風にアレンジしたもの。「酸辣牛尾湯」(108香港ドル)は酸味と辛みがあるオックステールのスープ。ほかにも四川料理らしい辛さを前面に押し出した特別料理をそろえている。
ニューヨークの高級ケーキショップで、日本発祥のミルクレープをアメリカに広めた「Lady M」。香港では7店舗を展開し、「Lady M 2021 Lunar New Year Gift Set」(628香港ドル)を販売する。グミとチョコレート、アーモンドチョコレートなどの詰め合わせで、五角形の箱に入るかわいらしい商品だ。旧正月らしく利是の袋も一緒に入っている。
蘭桂坊(Lan Kwai Fong)にあるイタリアンレストランの「Aria」ではバレンタインの特別料理を用意(2人2,888香港ドル)。カキとシャパンのゼリー、フォアグラとアプリコットなどがのせられたバゲット、ビートルートを使ったリゾットのほか、メインはグリルしたシーバスかA4の宮崎牛のステーキから選ぶ。店内飲食禁止の厳しい措置が継続されるリスクを避けたい客には2月12日~15日、テークアウト(2人3,688香港ドル)も用意した。カキ12個、サーモンのマリネ、アンガス牛などでスパークリングワインも付く。ピックアップの1日前までの予約が必要。
銅鑼湾(Causeway Bay)の時代広場では1月18日~28日、ハンガリーの芸術家kissmiklosさんが絵文字からインスパイアを受け創作したキャラクター「emograms」の展示会を行う。黄色をベースに表情豊かなキャラクターが特徴。インスタ映えするような撮影スポットなども用意する。1月25日~2月8日、時代広場で一定金額利用客には日本の手まりのデザインをした利是袋を進呈する。
年●=米へんに恙。麻辣●=湯かんむりに火。