香港の郊外でありながらも最近は「DONDONDONKI」出店などでも注目を集める將軍澳のパークサイドに2月19日、鉄板焼き「三原」(G06, The Parkside, 18 Tong Chun Street, Tseung Kwan O, New Territories, Hong Kong TEL 3618 8212)が開業した。香港の若者や家族連れに人気の住宅街で、セントラルからMTRで30分、クリアウオーターベイからもすぐの距離に位置する。
「和モダンの鉄板焼き」をコンセプトに、ダークウッドのエントランスに落ち着いたグレーのインテリアを配し、ブロンズの装飾品を敷き詰めるなどして「日本の美意識を表現した」という。巨大な水槽には新鮮な魚介類が展示され、ガラス張りのキャビネットには日本酒や高級食材を陳列する。香港の金融街を中心に鉄板焼きを展開する店もあるが、同店は郊外店ながら「それと変わらないレベルの店を目指す」という。
三原光史シェフは北海道の塩釜で魚介類を焼く「塩釜焼き」を取り入れ、青森県産アワビ、南アフリカ産アワビ、ノルウェー産タラバガニ(以上、時価)などの食材を塩竃で焼く。ほかにも、北海道産キンキ(158香港ドル)、ジューシーで脂がのった北海道産ホタテやカキなど、日本から毎日現地チームが直接仕入れている新鮮な魚介類を提供する。西オーストラリア産ロブスター(ハーフ=488香港ドル、ホール=988香港ドル)やカナダ産ロブスター(同=188香港ドル、同=358香港ドル)なども用意する。
和牛はA4宮崎和牛を採用し、豚肉はストレスフリーで育てられたという北海道産を使う。宮崎和牛は「繊細な霜降りの雪の結晶のとろけるような食感が特徴」と言い、「プレミアム宮崎サーロインステーキ」(358香港ドル)、「近江サーロイン」(668香港ドル)、「野菜入りサーロインスライス」(180香港ドル)にすき焼きソースを添えて提供する。
日本だけにこだわらず、エビと帆立のムースで巻いた地中海風の「ジェットフレッシュソールとエビのペーストロール」(138香港ドル)は、エビと帆立のムースで巻いたもの。うなぎとフォアグラのソテー(198香港ドル)は、風味豊かなフォアグラに黒酢を組み合わせる。
玉ネギは甘みもある淡路島産の玉ネギ(88香港ドル)を使い、締めのチャーハンには青森のニンニクと宮崎牛を使ったガーリックチャーハン(198香港ドル)、明太子とうなぎのチャーハン、しらすと高菜のピクルスチャーハン(以上168香港ドル)などから選べるようにした。
三原シェフは「これまでは香港の繁華街まで足を運ばなければならなかった地元の方にも本格的な鉄板焼きダイニングを届けられる」と話し、「日本の鉄板焼ダイニング文化をユニークな食材で、この新しい街のダイニングの地図に載せることができれば」と意気込む。
ランチは218香港ドル~468香港ドルとリーズナブルに設定。牛タンのボルドー赤ワインソース煮込み(218香港ドル)、北海道産四元豚のソテーと和風生姜添え(248香港ドル)など8種類のメインから選ぶ。鉄板焼は、プレミアムランチセット2種(650香港ドル、780香港ドル)を用意し、海鮮と宮崎和牛から選ぶ。ディナーは「おまかせ」2種(780香港ドル、1,280香港ドル)のほか、和牛をメインにしたコース(880香港ドル)や刺し身やアマダイのポアレ、和牛ステーキなどを組み合わせたコース(588香港ドル)なども用意し、好みでアワビやロブスターなどが追加できる。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~24時。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業している。