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帯広の豚丼専門店「ぶたはげ」が香港初進出 希少な「かみこみ豚」使う

香港に進出した帯広の豚丼「ぶたはげ」

香港に進出した帯広の豚丼「ぶたはげ」

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 北海道帯広市に本拠を構える天ぷら料理店「はげ天」の豚丼の業態「ぶたはげ」が7月30日、九龍湾駅(Kowloon Bay Station)直結のショッピングモール「徳福広場(Telford Plaza)」(Shop G54A2, Phase 1, Telford Plaza, 33 Wai Yip Street, Kowloon Bay, Kowloon Tel: 2217 0988)にオープンした。

店内の様子

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 はげ天は1934(昭和9)年に帯広で創業した87年の歴史を誇るブランド。天ぷらと郷土料理を出す店として知られている。香港へは、美心集団(Maxim’s Group)とタッグを組み、九龍駅(Kowloon Station)の高級ショッピングモール「圓方(Elements)」に「はげ天香港店」として2016(平成28)年9月に進出している。「ぶたはげ」は、はげ天グループ内にある豚丼専門店で、1996(平成8)年に誕生したが、現在は帯広に1店、北広島に1店を展開し、香港初進出となる。

 美心集団は香港に約10店舗を構える「丼丼屋」を経営しているが、「ぶたはげ」が丼丼屋で売られている豚丼をプロデュースしてきた。そうした中、「香港の丼好きの人に北海道の本物の味を提供したい」という、はげ天3代目の矢野整さんの思いもあり、満を持して「ぶたはげ」そのもので香港に進出することを決めた。

 店舗面積は1000平方フィートで、席数は42席。店内は木のぬくもりを感じさせつつ、日本の店と同じように赤色を差し色として使って仕上げた。

 帯広は肥沃(ひよく)な土壌を生かして日本屈指の農業王国として知られる十勝地方の中心都市。十勝地方では明治時代末期に養豚業も始まり、豚肉が広く親しまれてきた。昭和初期になると帯広市内の食堂で、炭火焼きした豚肉にうなぎの蒲焼き風のタレを使った丼を作ったのが「豚丼」の発祥といわれている。

 創業者の矢野省六がその豚丼を広く普及した一人で、試行錯誤を重ねながら独自の豚丼のタレを開発し現在に至っているという。

 豚肉は、養豚全体の約3~5%しかいない「かみこみ豚」と呼ばれる貴重な豚肉で、赤身部分に脂が霜降り状に差し込まれている。ジューシーで柔らかく、あっさりした脂身が特徴。この豚肉を特製のタレを使いながら、850℃の高温で一枚一枚網焼きしていく。米は宮城県産の「ひとめぼれ」を使う。

 「かみこみ豚」を使った「帯広名物 豚丼ロース(特)」(112香港ドル)は、「第2回全国丼グランプリ」の豚丼部門で金賞を受賞している。肉には特製のタレのほどよい甘さと塩辛さをしみ込ませ、「網焼きよる香ばしさも強く、米との相性も抜群」だという。ほかにも、「帯広豚丼バラ(特)」(108香港ドル)、豚肉、サツマイモ、アスパラガス、卵、カボチャなどの天ぷらを入れたエビ天丼ならぬ「帯広豚天丼」(95香港ドル)は、はげ天の天ぷらとふたはげの豚丼の「合わせ技」的なメニューとして紹介する。いずれも28香港ドル追加で、みそ汁、茶わん蒸し、デザートなどが付くセットメニューとして提供する。豚丼に使う肉をパンで挟んだ「ポークバンズ」(38香港ドル)などの軽めのメニューも用意する。

 営業時間は11時30分~22時。

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