東京世田谷・梅が丘を発祥とし、都内を中心に展開する「梅丘すしの美登利総本店」が8月26日、多くの人でにぎわう尖沙咀のミラマープラザに、香港4店舗目となる「尖沙咀美麗華廣場店」(202,Grand Plaza, 625&639 Nathan Road, Mong Kok. Tel: 2363 8228)をグランドオープンした。
香港はフランチャイズ展開で、Well Core GroupのTokyo Sushi 社が運営している。香港の展開は、同社のディレック(Derek Liu)社長が大ファンだったことがきっかけで、毎回出張や旅行で東京に行く度、必ず銀座か渋谷の店を訪れ、出店アプローチを続けたことが海外進出に至った。現在は台湾にも1店舗を展開中だという。
美登利は元々、訪日香港人の間で人気のあったブランドで、2018年11月の旺角1号店以降、青衣、沙田に進出してきた。4店舗目となる同店では2人掛けのテーブルを中心に74席を配置。6人収容できる個室は間仕切りを外して最大12人で利用することもできるようにした。
メニューは他の店舗と同様、手巻きずし、すしの刺し身、酢飯、巻き物、刺し身、焼き物、煮物、漬物、サラダ、シーフードスープ、デザート、日本酒など幅広いメニューをリーズナブルな価格で提供する。
日本の店と同様、ネタは大きく、大トロ2貫、中トロ2貫、赤身4貫、それにネギトロの軍艦巻きが6つから成る「極上呑拿魚盛合」(268香港ドル)も人気だが、香港店オリジナルの盛り合わせメニューとしては、サーモンを盛り合わせにした「三文魚盛合」(148香港ドル)などもメニューに並べる。
今回のオープンに合わせ、3つの新メニューを投入した。「満満三貫」(158香港ドル)は、酢飯の上にウニ、ネギトロ、イクラをのせたミニ丼のセットで、香港人が好きなネタを並べた。小鉢からこぼれ落ちるように盛り付けている。エンガワのカルパッチョ「鰈魚裙邊沙律 」(90香港ドル)は、カラスカレイをそいだエンガワをレタスの上にのせ、かんきつ系のドレッシングをかけた。
オープン当初は全てのネタを日本から直送していたが、現在も基本的には豊洲から日本の店で使うものと同じものを一括で調達しながらも、白身魚については鮮度を優先させ、香港ローカルのものを使うなど、厳しい目を持つ香港消費者に「一番のもの」を提供しようとする姿勢を崩さない。
3つ目の新メニューはキュウリ、ゴボウ、たくあんを巻いたカリフォルニアロールの回りににかつお節をまぶした「清新巻」(60香港ドル)。食感を楽しんでもらうアイテムの一つだという。
テークアウトメニューは一部に限るが、ネタの種類が異なる盛り合わせ「赤坂盛合」(178香港ドル)、「渋谷盛合」(208香港ドル)、「銀座盛合」(278香港ドル)などを用意。
営業時間は12時~22時(土曜・日曜・祝日は11時30分~)