香港・中環のアレクサンドラ・ハウス内（Shop 301, Alexandra House, 18 Chater Road, Central, 　Tel：2151-1299）に1月21日、四川料理「GRAND MAJESTIC SICHUAN」がオープンした。

赤を使い、高級感溢れるデザインに仕上げた店内

　店名は、1960年代に北角で人気を博したマジェスティック・レストラン＆ナイトクラブにちなんだもの。インテリアは、シドニーを拠点に活躍するデザイナー・メリッサ・コリソンさんが手掛け、大理石、ベルベット、ビンテージのドレープカーテンなどを使う「きらびやかな」空間には、虎が描かれた特注のカーペットや、テラスを見下ろすガラス張りの「鳥小屋」と呼ぶ部屋など、半個室と個室などを用意した。2500平方フィートのダイニングルームに2つのバーも備え、800平方フィートの屋外テラスと合わせて120席を用意する。

　メニューはロバート・ウォン料理長が開発したレシピを中心に、Netflixの料理シリーズ「アグリー・デリシャス: 極上の『食』物語」で知られ、ロンドンを拠点とするライター、料理研究家であり、英語圏での中華料理の権威としても知られるフクシア・ダンロップ（Fuchsia Dunlop）さんが監修した。

　同店の四川のメニューは、冷菜から肉料理まで、四川料理の定番から名物まで幅広く取りそろえ、「辛味、スパイシー、ガーリック、甘味、酸味、塩味、苦味、スモーク、フローラルなど四川料理のあらゆる風味を舌で味わうことができる」という。 見た目の色彩にもこだわり、唐辛子の赤や緑が引き立つ盛り付けで客を楽しませる。ロバートシェフは、ミシュラン星も獲得していた中環のChilli Fagaraで料理長を6年務めてきたが、チリ・ファガラチキンやソフトシェル・クラブのフライなど、自慢のペッパーソースを使った料理で熱烈な欧米人ファンも獲得してきた。そのため、同店でもワインリストも充実させ、ヨーロッパスタイルのサービスも提供できるようにしている。

　定番、バンバンジー「棒棒鶏」（148香港ドル）の鶏は柔らかく、ゴマソースが食卓を彩る。柔らかい三黄鶏で作る「重慶辣子鶏」(308香港ドル)は唐辛子をたっぷり使い、鶏肉も大きめなカットで提供する。

　牛のヒレ肉と10年熟成のミカンの皮を使った「陳皮牛肉」（318香港ドル）は、スパイスだけでなく、とろけるような食感も楽しめるようにした。「水煮魚」(368香港ドル)は、地元で獲れたタイを乾燥唐辛子が利いたスープで調理した。日本人にも人気の「乾●四季豆」(188香港ドル)には、黒毛和牛の干し豚肉を入れ、小さな白菜「娃娃菜」を唐辛子と鶏油で炒めた「鶏油津白」(179香港ドル)なども用意する。

　営業時間は12時～18時。日曜定休。新型コロナ肺炎措置に準じて営業。

　●＝火へんに扁