海外への輸出拡大を進める福島県は2月10日、屯門のDONDON DONKI)」(Shop UG001-UG023, UG/F, Tuen Mun Town Plaza, Phase 1, 1 Tuen Shun St, Tuen Mun)で「ふくしまプライド。フェア IN 香港(福島物産祭 in 香港-職人驕傲用心之作)が始まった。
昨年に続く開催だが、昨年の倍以上の49種類を用意し、会期を分け2会場で実施する。原発事故後、野菜、果物、乳製品、魚など多くの項目で輸入停止を続けている香港で、県産品のおいしさと安全性をアピールする狙い。会期は、屯門市廣場店=20 日まで、銅鑼湾パールシティ店=2 月 21 日~3 月 6 日。
昨年も人気だった果汁100%の桃ジュース「のむもも」も200ミリリットル入りの小瓶と1リットルで用意し、県内で30 品種栽培している中からセレクトした11 品を店頭に並べた。「酸味が少なく濃厚な甘みとコク、おいしさバランスが良く、果汁が多い」一番人気の桃「あかつき」や、マンゴーやトロピカルフルーツを彷彿させる香りと後引く黄色い桃の味わいがする「黄金桃」など、比較しながら自分好みのものを選ぶ人の姿も見られる。
福島県産米「天のつぶ」は、5キロ、2キロ、300グラムの3つのサイズを用意した。香港人の日本米ファンの中にはいつも購入するブランドが決まっている人も多く、「まず試しに」と300グラムの正方形の形をしたキューブのような特別パッケージを購入する人が多いという。
目玉商品の一つは、この「天のつぶ」を使ったクラフトビールで、ビールのネーミングからラベルまで香港オリジナルで醸造した。
ほかにもこんにゃく麺を使った商品や、グルテンフリーの玄米そばなど、ダイエットや健康を意識した商品に興味を持つ人も増えている。日本酒や梅酒などのアルコールは数を増やした。昨年完売した「いなわしろ天のつぶ 純米大吟醸」に加え、各種日本酒も用意する。
今年は飲食店などのプロモーションとしても、さまざまな展開をカフェやレストランでも実施。かき氷店「SHARI SHARI KAKIGORI HOUSE」(13 Caroline Hill Road, Causeway )では、福島県産米「天のつぶ」で作った日本酒の酒かすを使ったかき氷を販売したところ連日行列ができ、10日で380個の注文が入るヒット商品となった。ほかにも、カフェ「ELIXIR COFFEE」(9 Mee Lun Street, Sheung Wan,)では、福島産イチジクのコンポートを使ったベイクドケーキとスコーンを販売する。
福島県産米「天のつぶ」から生まれたおむすび型のアイスクリーム「TEEMTONE」は、米アイスだけでなく、中の具に梅のアイスクリームを入れるなどして細部にまで工夫を凝らすなど、香港人が楽しんで福島食材を使った新しいメニューを考案した。
デザート店「VIA TOKYO」(106-126 Leighton Road,)では、日本酒の酒かすを使ったソフトクリーム福島県産桃のコンポート添えを提供する予定。
今年は震災後初めて「福島牛」も香港市場で輸入が解禁されたこともあり、「寿司喰(SUSHI KUU)」 では、福島牛を使った牛丼をはじめ、「おまかせ」にも組み込むなどして食べるきっかけを提供し、「中環のケンコー食品ラーメン」はローストビーフ弁当などを展開する予定。