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中環SOHOの人気中華料理「口利福」が全面リニューアル 新しいシェフ迎える

メニューは以前のものも多く踏襲する

メニューは以前のものも多く踏襲する

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 多くの西洋人でにぎわい、SOHOで飲食店などが並ぶ伊利近街にある人気中華料理「口利福」(G/F, 1-5 Elgin Street, SoHo, Central, Hong Kong Tel: 2810 0860)が昨年末、全面的に改装し、新しいシェフを迎えてリニューアルオープンした。

以前とは印象の異なる店内の様子

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 路面に面する入り口に並ぶ100体以上の金の招き猫はそのままだが、階段を下りると広がる店内は以前の落ち着いた色調のモダンな店内とは様相を変え、インテリアは深みのある色調にこだわり、真っ赤なスカーレット色で統一したダイニングルームに仕上げた。椅子の素材にはベルベットを使い、壁は中国の伝統的なプリントを使った。ゴールドも組み合わせ、天井には鏡を使うことで四方八方に店内が反射し、にぎやかさを演出している。

 さまざまな国のテイストや調理法を組み込む料理が特徴の一つだった同店。料理長に就任した亞陳(ArChan Chan)さんは「従来の口利福の基本理念はそのままに、新しく愛情を込めた広東料理を届けたい。店内が豪華であっても食にこだわる場所であり続けたい」と話す。以前より多くの中華鍋を並べるなどして料理に向き合う。

 亞陳(ArChan Chan)さんは、香港で生まれ育ち、オーストラリアに渡って料理の腕を磨いた。祖母が台所で家族のために食事を用意するのを何時間も見て育った亞陳さんは、「食を通じて、家族や友人と大切な時間を過ごす」という姿と食へのこだわりがある。そして幼少の頃を懐かしむ気持ちが、最終的にこの職へと動かした。香港で大学を卒業後13年香港を離れていたが、「オーストラリアで働いたことで、さまざまな食材の旬や品質を知ることができ、農家と直接会話や取引をすることで、地域社会を支えることの大切さに気が付いた。これは香港にいたら得られなかったこと」と振り返る。

 元々人気があった和牛ショートリブ「式●和牛肋骨」(688香港ドル)やエビトーストとお好み焼きを組み合わせた「蝦多士×大阪焼」、 ニラの花、黄ニラ、唐辛子の香り高い組み合わせた香港を代表する炒め物「「小炒王」(以上168香港ドル)は、イカとカリカリのアンチョビと一緒に、カシューナッツをトッピングしてカリカリに仕上げる。同店名物「Ho Lee Duck」(668香港ドル)は、数日間のマリネと下処理をしたローストミート。ほかにも皮付きチキンやガチョウのローストなど、多彩なメニューを取りそろえている。ハイライトの一つは、ニンニクを炒めて発酵させ、しょうゆを加えて味付けをしたマテ貝の蒸し料理「蒜?油粉絲蒸蟶子」(2個で228香港ドル)も。シェフに調理方法をお任せする魚メニュー(688香港ドル)も用意する。

 営業時間は18時~23時(木曜~土曜は24時まで)。月曜定休。現在は新型コロナ肺炎措置によりディナーの営業ができないため、12時~18時に営業し、デリバリーは22時まで受け付ける。

 ●=火へんに考。

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