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香港・彌敦道沿い「兩そう飯」に連日行列 コロナ禍で場所も業態も変更

1日1000食以上を販売し、行列は絶えない

1日1000食以上を販売し、行列は絶えない

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 香港コロナ防疫対策により1月7日以降、18時以降の店内飲食ができない香港で、「兩そう飯」に再び注目が集まり、油麻地の「權發小廚」(513 Nathan Road Yau Ma Tei,Kowloon)には、帰宅時間ともなると連日300人を超える行列ができ話題となっている。

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 「兩そう飯」は、ご飯とおかず2種類のセットメニューで、香港では庶民のメニューとしてなじみがある。一般的な「兩そう飯」を提供する店は香港の家庭料理を中心としたおかずを20~30種類並べ、20~40香港ドル程度のリーズナブルな値段で提供する。注文してからすぐ食べることができ、ボリュームもあるため、効率を重視する香港人にとって昔から人気のあるオーダースタイルだ。

 香港政府のコロナ防疫対策で、18時から翌朝5時までレストランの店内飲食禁止などが長期化する中、多くに飲食店が休業になり、再びブームになったのが「兩そう飯」。手軽で、テイクアウトでき、毎日おかずを変えれば食べても飽きが来ず、多くの店が開店し、SNSなどでの話題性もあり改めて注目が高まっている。SNS上のグループ「香港燒賣關注組」「香港兩そう飯關注組」などの飲食ページが注目を集め、ページ内では地元の有名店や、新しい発見、レストランの評価などが掲載され、大埔「玲瓏巧點功房」の「兩そう飯」でロブスターが提供されている投稿で玲瓏巧點功房が話題になるなど、「兩そう飯」の盛り上がりにSNSの影響は大きいと見られる。その後、香港のテレビ情報番組「東張西望」やさまざまなメディアに取り上げられたことで、さらに人気を博している。

 昼夜を問わず行列ができる「權發小廚」の前身は香港島柴灣にあったレストラン「權發海鮮酒家」。昨年コロナ肺炎措置の影響で店を閉め、10月27日に油麻地で「兩そう飯」を中心とする「權發小廚」を開店した。現在の店舗は、九龍半島を南北に走る賑やかな彌敦道沿いに位置し、毎日1000食以上売れている「兩そう飯」の有名店として認識されるようになった。

 「權發小廚」のオーナー兼コックの呉偉權さんは30年以上の経験を持ち、「コロナ時期で中華レストラン(酒樓)の経営が難しいと判断し、新たに「兩そう飯」をメインに移行しようと決心した」という。同店は、毎日30種類以上のおかずをそろえ、その中から自由に2種類(36香港ドル)と3種類(45香港ドル)を選ぶことができる。定番メニューは、中国産の黒酢や砂糖と中国の老抽しょうゆで甘酢ソースを作り、骨付き豚肉を強火で炒める酢豚「黒醋骨」や、甘味や酸味をもたらす具としてパイナップルやサンザシ、リンゴ、サクランボなどの果実を加え、排骨と一緒に炒める酢豚「招牌生炒骨」、日干ししたからし菜と豚の角煮の「梅菜扣肉」、大豆または黒豆を発酵させた豆●(トウチ)で焼くマナガツオ「豆●煎倉魚」、豆腐とさまざまな野菜を加え、しょうゆをベースにさまざまな調味料を加えて炒める「羅漢齋●豆腐」など、豊富な選択肢がある。同店のフェイスブックページでも毎日のお薦めメニューや新しいメニューを発表しており、最近では、豆●、アサリをニンニク、ショウガ、唐辛子と一緒に炒めた「●椒炒蜆」なども登場している。

 営業時間は10時30分~22時。

 兩そう飯のそう=食へんに送。●=豆へんに支。●=手へんに八。

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