香港文化博物館(Hong Kong Heritage Museum)(1 Man Lam Road, Sha Tin, New Territories, Hong Kong TEL: 2180 8188)で2013年から行われているカンフー映画の大スター、李小龍(ブルース・リー)の企画展が4月21日、再開した。これまで大勢の人が訪れている人気企画で、康樂及文化事務署(LCSD)、李小龍基金會(Bruce Lee Foundation)、同館、星空華文傳媒電影(Fortune Star Media)が合同で開き、内容を一新した特別展「平凡・不平凡-李小龍(A Man Beyond the Ordinary: Bruce Lee)」として話題を集めていた。
フェンシングのコスチュームを着たブルース・リー 李小龍基金會(ブルース・リー財団)提供
同館では2013年から、「武・藝・人生-李小龍(Bruce Lee: Kung Fu・Art・Life)」と題してブルース・リーにまつわるもの600点余りを展示し、大勢のブルース・リーや映画ファンを楽しませてきた。
今回の企画展からは「平凡・不平凡-李小龍」をテーマに据え、展示内容を大きく変え、前回までとは一味違うブルース・リーを知ってもらおうというものだったが、コロナ措置による閉館の影響を受けていた。期間も2026年までと長期にわたって開催する。
内容を新しくする際、遺族から新たに提供された計約400点も展示する。ただし、版権・著作権の関係から撮影と録音は禁止されている。
遺作映画となった「死亡遊戯」については、シーンに合わせてどのような動きや演技をしていくのかなどが書かれた手書きのメモも展示。ほかにも、東京五輪男子日本代表団体や香港代表男子フルーレ個人の張家朗選手の金メダルなど、日本香港双方で話題となったフェンシングだが、ブルース・リーもが香港の学校に通っていた時代にフェンシングに打ち込んでおり、そのマスクの展示にも注目が集まる。
幼少時に着ていた服、1970年代に妻のリンダさんと子ども2人と一緒に撮影された家族写真、「ドラゴン危機一髪」のポスター、ドラゴン危機一髪の撮影でタイを訪れたときにリンダさんに宛てた手紙などもある。ほかにも幼少期から子役として映画などに参加しており、1950年に李龍名義で出演した映画「細路祥(The Kid)」のプログラム、「燃えよドラゴン」で使うセットのイメージを描いた画などを展示するほか、「死亡遊戯」で使われた黄色をベースに黒のラインが入った衣装も展示する。
入館には、新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性を通知するスマートフォン向けのアプリ「安心出行(LeaveHomeSafe)」を基本的に全施設で利用することを義務付ける。
開館時間は10時~16時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。火曜休館。入館無料。