香港賽馬会(HKJC)が中環(Central)の士丹利街(Stanley Street)で運営する場外馬券場(UG-3/F., 10-12 Stanley Street, Central, Hong Kong)が11カ月間に及ぶ内部改修を終え、このほど再オープンした。
店内にあるレストラン「Tic Tac Room」では、香港でもあまり食べることのできない洋食を用意。馬券を買いながら日本の洋食が食べられる。
HKJCの場外馬券場は、馬券以外にも日本版ロト6である「六合彩(Mark Six)」の販売所も兼ねる。士丹利街にある場外馬券場は1994年以来1等が47回も出ている場所であることから、香港人の間では「幸運を呼ぶ発売所」として知られている。HKJCは同所を11カ月間かけてリノベーションしていた。総面積は1万平方フィートで、4フロアから成り、合わせて100席を用意する。
地階(G/F.)は、六合彩とキッチンカーをモチーフにしたインスタスポットがある。1階の「Lady M」では西洋料理やスイーツを提供するほか、馬券の販売も行う。白を基調とした内装で大画面のスクリーンを設置。大きなソファもあり、食事をしながら競馬を楽しめるようにする。
2階はレストラン「Tic Tac Room」をオープン。店名は競馬にも欠かせない時計の音を表現しているが、昔のイギリス競馬では出走馬のオッズをチックタックと呼ばれる手を使った独特手法で伝える手段だった。料理のテーマは日本の洋食。香港ではすし、ラーメンなど多くの種類の日本食が食べられるが、洋食を食べられるところはまだ多くない。
洋食メニューは、カニコロッケ「Crab Croquettes」、カツサンド「Tonkatsu Sandwich」(以上78香港ドル)、カツをメインにした「Tonkatsu」(128香港ドル)は、日本のカレー、日本の白米、キャベツの千切りが付く、いわゆるカツカレーセットに近い。ほかにもナポリタン「Spaghetti Napolitan」(98香港ドル)に加え、洋食の代表格である「オムライス」は1つのカテゴリーとして独立させた。オムライスの付け合わせとして、ハンバーグ、とんかつ、エビフライの中から選べるようにした(各138香港ドル)ほか、ベジタブル(78香港ドル)はオムライスにマッシュルームソースが付くシンプルなメニューも用意した。
併せて同フロアには、競馬場で使われる体重計があり、ジョッキーが乗馬前と乗馬後に行う計量を体験することができる。
最上階の3階にある「Betting Hall」の広々とした空間に大型スクリーンを設置し、競馬の様子や倍率などを表示できるようにした。競馬と六合彩に集中したい人のためのフロアとして設定しているという。
営業時間は、日曜の競馬開催日=9時~20時、平日の競馬開催日=12時~23時15分、六合彩=12時~21時35分、それ以外=12時~18時。