沙田駅直結の新城市廣場に8月1日、ペットフレンドリーレストラン「Woofy」(Sha Tin, N.T. Sha Tin Centre Street 18, New Town Plaza, Level 1, Shop 165, Phase 1, Sha Tin, N.T. TEL 2882 8323)がオープンした。
店内は日本のミニマルスタイルのインテリアを採用。店内は明るい木目調で、柔らかな印象の照明を使い、「気取らない空間」を演出している。シンプルな内装の壁には大きなペットのモチーフをいくつも並べ、同店のコンセプトを打ち出す。ガラス張りの壁からは自然光が入り、屋外席やモール外のペットの遊び場を遠目に眺めることができるようにする。テラス側を向いたテーブルは高さを2段階に調整してひな壇のようにし、テーブル9卓を配したウッドテラスには手洗い場や掃除用具も用意する。
料理を担当するのは、イタリアンレストラン「Palco Ristorante(パルコ・リストランテ)」やイタリアンフレンチ「PANO(パノ)」の総料理長を務め、25年以上の経験を持つKEN LAU(劉銘佳)シェフ。イタリアンとフレンチの専門知識を生かして、カフェのような雰囲気の中で「手頃な価格で料理を提供する」ことをコンセプトにする。劉シェフは、「Verandah」「Chesa」「Felix」「Gaddi’s」など、ペニンシュラホテルで働いた経験を元に独立し、その後はテレビ番組などにも出演する。
ロブスターとヒゲナガエビを使った「燒越南大頭蝦伴龍蝦忌廉汁意粉」(188香港ドル)、ポートベローマッシュルーム、ワイルドマッシュルーム、日本のシメジを使った「野菌忌廉湯」(58香港ドル)、照り焼きソースの目玉焼き&ブラッターチーズビーフバーガー「煎蛋布里芝士和風燒汁牛肉漢堡包配炸番薯條」(168香港ドル)などがシグネチャーメニュー。
ペットメニューは、劉シェフがデザインし調理したもの。イタリアンとフランス料理の腕を持つシェフが「オリジナリティーと風味を重視」し、犬の健康に配慮し、盛り付けにもこだわる。犬の食事に適した健康的な食材と調理法を用い、毎日出来たての料理を盛り付ける。「わんちゃん用ビール」と名付けたメニュー「狗仔●酒 : 蟲草花杞子燉鴨湯」(68香港ドル)は、鴨肉、冬虫夏草、ゴジベリーを毎日3時間煮込んで作る。煮込んだものをろ過し、冷蔵庫で一晩冷やすと油が表面に浮き出てきて固まる。油がきれいになった煮込み料理は、改めて室温に温めてから犬に提供する。
フランス料理のテリーヌをイメージしたテリーヌ「野菜豬肝法式凍批」(68香港ドル)は、68度で35分じっくり煮込んだミックス野菜と豚レバーを使う。「なめらかでクリーミー」だというゼリーは、「ワンちゃんに新しい感覚を提供したい」と考え、加えて通常のゼリーパウダーは犬には適さないため、海藻植物から作られる寒天パウダーを使い、犬の食事や消化に適したゼリーを作った。早食いの犬には喉に詰まらないよう柔らかい食感に仕上げて気遣う。
じっくり煮込んだビーフ「慢煮美國極黑牛肋骨」(148香港ドル)は、犬が脂肪を摂り過ぎないように、牛カルビから余分な脂肪部分を取り除いた。その後、48時間弱火で調理した牛カルビを、160℃のオーブンで30分焼き上げる。焼き上がりは、常温まで冷ましてから犬に提供する。
何度も煮込むことで肉はとても柔らかくなり、長くて鈍い形のリブボーンが「犬がかんで遊ぶのにちょうどいい大きさ」になるように考えているという。ほかにも、ベイクドパイは小麦粉は犬に合わないため、代わりに米粉で生地を作るなど工夫を凝らす。
営業時間は11時30分~21時30分。
●=口へんに卑