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香港に「天ぷらまきの」進出 定番から創作変わり種まで多彩に

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 関西圏を中心に展開する「天ぷらまきの」が香港に初進出し、8月18日、沙田駅直結のショッピングモール「新都市廣場」に1号店(Shop159,L1,Phase1,New Town Plaza TEL 2887 9618)を開業した。

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 同店を日本国内で展開するのは、「丸亀製麺」「譚仔」を手掛けるトリドールホールディングス。香港では、ライセンス契約でENGROUPが運営する。

 「高級とされる天ぷらを手頃な価格で楽しんでもらうこと」を狙った同ブランドは2006年、兵庫県で初めて天ぷら専門店として開店。昨年、シンガポールに初の海外進出を果たし、2番目のエリアを香港市場とした。出店した新都市廣場は香港の中でも有数の回転率の高いショッピングモールの一つで、1日に7~10回転を狙い、終日店を開けるという。

 店はカウンター12席と4人がけを中心としたテーブル席を中心に全40席を用意し、カウンター越しにはドーム状の大きな天ぷら鍋2つを配置した。温度を調節するなどして、「それぞれの素材が持つ味を揚げることで最大限に引き出す」という。

 天ぷらは素材が新鮮なうちに揚げ、サクサクした食感に仕上げることを重視する。日本では「定食」を中心に提供するが、香港ではいわゆる「天ぷら専門店」のように一品ごとのオーダーを数多く展開し、一部刺し身やサラダ、旬の魚介類や野菜を取りそろえるほか、独自の素材と組み合わせで珍しい日本の天ぷらメニューも用意する。

 「香港人は天ぷらが好きで、例えば焼き肉店に行ってもアラカルトで天ぷらをオーダーする」と話すのは、同グループを率いるピーター・ンー(Peter Ng)さん。一方、「元々は多店舗展開を狙っているが、天ぷらのみとなった場合にどのような反応になるのか」と期待を寄せつつ、「香港での需要を確かめるため、まず沙田にオープンした」と慎重な姿勢をも見せる。

 明太子を丸ごと1腹使い、のりで巻いた「海苔(のり)巻き明太子」(58香港ドル)やウニを使った「雲丹(うに)の大葉巻き」(88香港ドル)をはじめ、エビ(28香港ドル)、イカ(17香港ドル)、キス(22香港ドル)、ホタテ(45香港ドル)などの単品をメニューに並べた。香港で人気のある日本産卵(18香港ドル)も、トロッとした黄身が残るよう仕上げる。

 同グループが元々、沖縄にゆかりがあることなどから、沖縄産ゴーヤーの天ぷら(35香港ドル)や、沖縄もずく(38香港ドル)なども提供する。もずくは「元々水分も多く、揚げるのがなかなか難しい素材。味と食感を残すようにしながら、油っこさが残らないように揚げるように工夫した」という。

 香港ならではのメニューは「牛ステーキ」(68香港ドル)で、牛の赤身も残る程度にシソを巻くように使い、「牛天」として提供する。天ぷら盛り合わせも8種の「穴子と魚介」(148香港ドル)、「海老と野菜」(128香港ドル)など4種類の盛り合わせメニューを用意した。

 ランチは定食も充実させ、ディナーも盛り合わせメニューと同じ素材で、「穴子と魚介の天ぷら定食」(148香港ドル)、「海老と野菜の天ぷら定食」(128香港ドル)のほか、「野菜づくしの天ぷら定食」(88香港ドル)なども用意。定食にはご飯、みそ汁、小鉢が付く。香港人に人気の丼も数多くそろえ、「特選天丼定食」(178香港ドル)、「天丼とそば定食」(158香港ドル)のほか、一部天ぷら以外の「特上うな丼」(148香港ドル)、「豚角煮んと玉子丼」(108香港ドル)なども用意する。

 営業時間は12時~22時。

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