「トランスフォーマー」をテーマにした世界初のレストランが4月23日、銅鑼湾のタイムズスクエアと同じ通り羅素街(G/F, 38 Russell Street, Causeway Bay, Hong Kong)にオープンした。A La Carte Hong Kong 社がアメリカのハズブロ社と共同で作り上げた同店は、日本ではサイバトロンと呼ぶ「オートボット(Autobots)」の大型宇宙船「アーク」をコンセプトにしたレストラン。フィギュアやライフスタイルの限定商品を販売するショップエリアと、ファストフードダイニングを併設し、路面から続くグランドフロアと1階の2フロア8000スクエアフィートの構成となっている。
トランスフォーマーでは、「アーク」は、地球への接近中、エネルギー枯渇によりパワーを失った彼らの船が宙返りしたストーリーから、「香港の繁華街コーズウェイベイに緊急着陸し、人間の世界に入り込んだ設定にした」という。道路に向けてスピーカーからテーマ音を流し、客が乗り込むような想定で作り上げた。
店内は、黄色を多く使ってポップに仕上げ、3Dメディアコンテンツとの融合を図る。エントランスに設置した巨大なLEDスクリーンでは、オーダーメードの3Dアニメーションを上映。ファサードには3次元の宇宙船を描き、「トランスフォーマー」の世界観を表現したという。宇宙船エンジンが生み出す光と音の効果を3D映像にシンクロさせた。
レストランは2フロアで展開。シグネチャーメニューは、トランスフォーマーをテーマにしたハンバーガー5種類をラインアップ。バンズは全て全粒粉を使い、「外はカリッと、中はふんわり」の食感に仕上げ、4種類の有機水耕栽培の野菜と小麦粉を使う。オートボットの顔をバンズにかたどった。
「黒トリュフアンガスバーガー」(105香港ドル)は、プレミアムアンガスビーフにトマト、チーズ、レタス、トリュフソースを使い、「クラブミートアボカドバーガー」(95香港ドル)は、カニ肉のパティに、自家製アボカドソースを加える。「フライドチキン」(1個30ドル、2個55香港ドル)は、ホルモン剤不使用の鶏肉使用し、香辛料を使い高温で揚げたパリッとしたコーティングで揚げた。
「ブルースペース(Blue Space)」(40香港ドル)と呼ぶ水色のドリンクは、「バタフライピー」に多く含まれる「アントシアニン色素」にレモン汁に含まれる「クエン酸」が加わることで化学反応が起き、青い色が紫色に変化するという仕組みを使い、ライム、ミント、こんにゃくゼリーとの組み合わせで凝縮したドリンク。「こんにゃくウーロン茶(Konjac Oolong Tea)」(35香港ドル)には台湾産の茶葉をブレンドして使い、「苦味のない滑らかな味わいに仕上げた」という。
アジア初、高さ3メートルのコンボイ(Optimus Prime)のアニマトロニクス像もハイライトの一つ。9カ月の製作期間をかけて完成させた。この像と一緒に自撮りや写真を撮ることができ、階段を上がると、客に没入感のあるダイニング体験を提供するため、宇宙船をイメージして、マルチメディア機器やコンテンツを細部まで作り込んだ。上層階では、宇宙船のコントロールルームに入る様子をイメージしているという。壁面にはカスタマイズされたLEDスクリーンを設置し、天井から宇宙空間の ライブ映像を流す。
店内のグランドフロアには、「トランスフォーマー公式グッズショップ」を設け、限定グッズや土産なども用意。トランスフォーマーのフィギュアやライフスタイルグッズを展開する。シリアルナンバー入りで、例えば全世界で100セットの限定販売の専用フィギュアなど、コレクター ファンをターゲットにした商品もそろえる。
営業時間は11時~23時。