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香港に「ニトリ」1号店 グローバル展開に向け「出店加速の重要地点に」

21日、MEGABOX5階アトリウムで開業式典が行われた

21日、MEGABOX5階アトリウムで開業式典が行われた

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 家具・インテリア用品専門店「ニトリ」香港1号店が9月22日、九龍湾(Kowloon Bay)にあるMegaBox(L6, MegaBox, Enterprise Square Five, 38 Wang Chiu Road, Kowloon Bay, Kowloon, Hong Kong)にオープンする。

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 開業に先立ち21日、オープニングセレモニーが行われ、在香港日本国総領事岡田健一総領事(大使)、イベントスト香港黄淑賢チーフマーケティングオフィサー、嘉里建設MEGABOX呉鎧延高級総監、ニトリ社で海外事業も統括する武田政則社長らが出席した。同店は大型店で旗艦店となる。

 店舗面積は約2万平方フィート(38万平方メートル)で、アイテム数は約5500点に及ぶ。テーブルウエア、バス用品、ソファ、ダイニングテーブル、クローゼット、カーテン、キッチン用品なども取りそろえる。子ども向けに設計した商品も取りそろえるほか、日用品も並べる。

 タオルも色やサイズなどを各種用意し、ハンカチタオルは9.9香港ドル~、フェースタオルは14.9香港ドル~、小さめなバスタオルは44.9香港ドル~、大きめなバスタオルでも55.9香港ドル~など、日本と同価格帯に抑えた。まな板もサイズや素材を各種用意し10種類以上をそろえる。ご飯茶わんをはじめとした陶器の皿も21.9香港ドル、49.9香港ドルなどの価格が中心だ。

 テーブルは香港の市場には少ないムク材のアイテムのほか、ベッドやソファなども販売。ニトリが香港で力を入れて販売するアイテムの一つが、高温多湿の香港市場に合う自社開発した寝具「Nクール」。肌に触れると「冷たい」と感じるほか、抗菌、防臭、部屋干し臭抑制、洗濯も可能などの機能を持つという。冬に向けては寝具「Nウォーム」も販売する。

 「かねて出店したかった香港にやっと出すことができる」と武田社長。香港進出までに時間がかった理由について、「よりお客さまの手に届きやすい価格を実現するためには生産をしている中国本土の華南からの物流網を整備する必要があった。コストを抑えて香港に商品を供給する。それが整ったので、念願の香港進出ができた。価格などを見てもらっても満足してもらえるのでは」と自信をのぞかせる。

 「さらなるグローバル展開を進めていきたい。当社の企業理念は住まいの豊かさを世界の人に提供する。中期計画10年で3000店舗を目指して出店していきたい」と話す。同社は現在、日本=794店舗、アジア=146店舗、計940店余りを経営している。

 「グローバル展開ビジョンの達成に香港への出店は非常に重要。ここで成功することでより出店が加速できる。ここでしっかりと『お、ねだん以上』の価格で提供していきたい」と武田社長。「商品開発が大切。生活の中で不平、不満、不便を感じるものをニトリの商品で解決してもらいたいと考え商品開発してきた」と強調する。商品企画開発に携わる社員は、日本500人、中国・アセアン300人、計800人に及び、自社工場では1万1000人が同社オリジナル商品の生産を支えているという。

 「機能的な商品、世界に広めていきたいトータルコーディネートを香港人に提供していきたい。香港の地で出店させてもらったことに感謝し、よい商品を販売していきたい。期待に応えられるように全力を挙げて取り組んでいく」と締めくくる。

 営業時間は11時~21時。

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