タイトー(東京都)が展開する「タイトーステーションNINA MALL(如心廣場)店」(Shop 219-221, Mall 1, NINA MALL, Tsuen Wan)が12月15日、香港の地下鉄MTR(●湾西駅)に直結したニナ・モールの一角にオープンした。香港のHITEK AMUSEMENTがフランチャイズ経営する。
タイトーにとって、海外出店は11年ぶり。日本のアニメやゲームの人気の高まりを追い風に、現地企業と組んだフランチャイズ展開を通じて需要の取り込みを目指す。
同モールには多くの日系企業も進出している。店舗面積は約3500平方フィート。最新のクローマシンを含む30台以上の人気のある「クローマシン(クレーンゲーム)」を設置した。日本の機材を日本語のまま香港に持ち込み、ぬいぐるみ、日本の人気アニメ・キャラクターやゲーム・キャラクターのフィギュア、日本直輸入のスナック菓子、日用品、雑貨など、100種類以上の景品を用意する。
香港人が子どもの頃から親しんだコインを投げて、そのカラーの位置の枠にも引っかからずにコインが止まると商品がもらえるシンプルな香港の伝統的なローカルゲーム「Happy Rainbow」を導入し、香港ならではの要素も取り入れ、香港コミュニティーの嗜好(しこう)にも応える。
タイトーステーション独自のフリー対戦ゲーム「HAPPY BUTTON」も設置。無料で遊べる2人用対戦ゲームで、ルールは「10秒間にボタンを何回押せるか」を競うシンプルなもの。ほかにもスケットボールやエアホッケーなどの定番ゲームをはじめ、モーションセンサーを使ったさまざまな体験型ゲームも用意する。日本発の人気歯磨きゲーム「ゴシピカパニック」も設置した。
高さ1メートルを超える巨大フォトスポット「ハッピーバースカラーベア」では記念の写真を撮ることができる。クリスマス期間中、同モールにも同じ大きなベアを展示する。
店内には、3種類のデザインから選べるユニークな記念コインプレス機も設置。デザインは3種類から選ぶことができ、一つはタイトーを代表するシューティングゲーム「スペースインベーダー」の香港限定バージョンを用意した。
タイトーの岩木克彦社長は「香港市場に参入し、香港初のゲームセンター『タイトーステーション』をオープンすることで、当社のブランドの影響力を海外に拡大できてうれしい」と話し、2017年から2019年にかけて、毎年200万人以上の香港人が日本を訪れている香港市場は、日本のポップカルチャーが盛んで、アニメや漫画の展示会など、さまざまな日本文化イベントも開催されていることを挙げ、香港市場の計り知れない可能性があり、私たちのブランドの事業展開と将来性にとって極めて重要」と香港進出について話す。
オープンに際し来港した、タイトーFC・ER事業本部の國松洋さんは「香港側からの問い合わせでスタートした香港進出プロジェクトだが、決め手は親日であり日本文化が既に浸透していること」と進出に踏み切った背景を話す。「準備には約1年を要したが、クリスマス前に開けることができて良かった」と加え、「クレーンゲームなども多いが、取れそうで取れないというワクワク、ドキドキするプロセスを楽しんでもらいたい」と話す。
オープンを記念して12月15日~1月7日、会員登録とTAITO STATIONカードに指定金額をチャージすることで、eトークンを追加で提供する。500香港ドルの上乗せで580eトークン、800香港ドルの上乗せで940eトークン、1,200香港ドルの上乗せで1,420eトークン、2,000香港ドルの上乗せで2,380eトークンをチャージすることができる。
●=草かんむりに全。
営業時間は10時~22時。