香港初のビーガンベーカリー＆バー「MAYA」（Shop 4, G/F, PCCW Tower, Taikoo Place. Place）が2月5日、香港島東部のオフィス街「太古坊」にオープンした。

　「世界中の多様な文化からインスピレーションを受け、香港の速いペースの食文化に新しい挑戦をしようと開業した」という同店。同エリアは一部の金融関係、ソフトウエア企業や広告代理店、ファッションブランドなどがオフィスを構えるエリアで、香港の健康志向の高まりを受けて選んだ。

　同ブランドが大切にするのは「探求心」だと言い、「消費に気を配り、意識的にビーガンの選択を取り入れ、包括性と持続可能な生活を大切にしながら、一体感とコミュニティーを育むことを目指している」という。

　添加物や人工的な風味を含む加工されたビーガン食品を避け、「オリジナルの風味と食感を大切にし、ナチュラル素材を使った」ペストリー類を用意した。ビーガン・エッグ・タルト「純素蛋撻」（18香港ドル）、 パンダンパイナップルパン班蘭菠蘿包（22香港ドル）、ピスタチオクロワッサン「開心果牛角」（26香港ドル）など、香港人が好むフレーバーを用意。モーニングベーカリーセットは、ペストリー、スコーン、ベーグルの購入で、コーヒーや紅茶を20香港ドルで提供する。

　ペストリーのセレクションに加え、発酵食品の姉妹ブランド「Cultured」の提供も始めた。来店客は焼きたてのペストリーを楽しみながら、発酵食品の栄養価の高さを知ることができる。発酵食品のひとつ「クリームチーズ」を加えることで、「腸の健康を促進を考え、ペストリーで食欲をそそるようにした」という。プロバイオティクスを含む発酵食品は、「消化器系を健やかにし、免疫系を高め、全体的な活力を高める。」と言われる。

　注目商品だというマッシュルーム発酵トリュフクリーム。これを使ったチーズ・サワードウ「●菇發酵松露忌廉芝士酸 種麺包」（68香港ドル）、クリームチーズ・ベーグルまたはトーストコンボ「忌廉芝士貝果或多士套餐」（以上30香港ドル）などもメニューに並べた。

　メニューには、発酵ドリンクも用意したエスプレッソ・コンブチャ「濃縮●●康普茶」（58香港ドル）、ブラック・シュガー・ラテ「黑糖拿鐵」（40香港ドル）などのユニークなドリンクのほか、エスプレッソ「濃縮●●」（25香港ドル）、アメリカーノ「美式●●」（35香港ドル）も並べる。 植物性ミルクは追加料金なしで選ぶことができるほか、チョコレート「朱古力」 （50香港ドル）、フレッシュジュース（35香港ドル）、ベリーとマンゴー2種類のスムージー（68香港ドル）も用意した。

　「もう少し強めのものが欲しい」人向けに、蜂蜜とジンの「Honeybee Gin Tea」（88香港ドル）、パッションフルーツ、ウコン、緑茶コリアンダーを使ったコンブチャカクテル「Coriander Blast」 （98香港ドル）などのユニークなドリンクもラインアップする。

　夜はバーとしても利用でき、 カクテルやクラフトビールなどのアルコール類もそろえる。オーガニックワインと発酵チーズの盛り合わせ「芝士併盤」（88香港ドル）を合わせることができるほか、カリカリにローストしたひよこ豆「脆皮●鷹嘴豆」（40香港ドル）なども用意する。

　営業時間8時～20時。日曜定休。

　●＝草かんむりに磨、●＝口へんに加、口へんに非、●＝火へんに考。