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啓徳体育園、来年3月に開業へ 香港セブンズがこけら落としになるか

来年3月に向けて開業準備が進む啓徳体育館の予想図 © Kai Tak Sports Park Limited&Populous

来年3月に向けて開業準備が進む啓徳体育館の予想図 © Kai Tak Sports Park Limited&Populous

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 旧啓徳空港(Kai Tak Airport)跡地で建設が進められている総合スポーツゾーン「啓徳体育園(Kai Tak Sports Park)」が2025年3月にオープンする。文化體育及旅遊局の楊潤雄(Kevin Yeung)局長が9月9日、明らかにした。

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 香港最後ともいえる巨大一等地である旧啓徳空港跡地の再開発。香港政府はかつての空港ターミナルがあった場所を中心にこのエリアをスポーツの集積地にすることを決めた。滑走路の部分の開発も進んでおり、巨大客船が停泊できるフェリーターミナルや公園が完成しているほか、マンションの一部も供用を始めている。

 旧滑走路の北に建設する主場館(Main Stadium)は開閉式の屋根を持つ全天候型のスタジアムで、大規模なスポーツイベントや有名ミュージシャンによるコンサート開催を想定。収容人数1万1000人~5万人と、イベント規模に応じた会場として対応できる。南側はガラス張りにして海が見えるようにした。ここには、57の個室がありVIPが観戦したり商談をしたりする場所として使われる。飲食施設は28あり、そのうち5つはバーとなる。さらにバーの1つはアジア一長いカウンターを持つ店として営業する予定だ。

 メインスタジアムの北西部に建設するのが公衆運動場(Public Sports Ground)で、国際レベルの大会を開催可能な400メートルトラックを備えた陸上競技場。5000人収容の観客席を設ける。メインスタジアム北側に建設中の建物が、室内体育館(Indoor Sports Centre Building)と呼ぶ屋内スポーツ施設で5000人~1万人を収容できる。その横には「啓徳体育園零售館(Kai Tak Sports Park Mall)を併設し、スポーツジム、レストラン、スポーツ用品店、グッズを販売するスポーツ色の強いショッピングモールが登場する。JOYPOLIS SPORTSが入居することも明らかになったばかり。

 楊局長は、基本的にほとんどの施設を2024年いっぱいで工事を終える考えを示した。2025年第1四半期には、観客の導線の確認、音響や照明などの各種設備のテスト、チケット販売についてもシステム等が正しく作動するかなどのチェックを行うとしている。問題がなければ同年3月にグランドオープンさせる。

 毎年恒例の7人制ラグビーの祭典「香港セブンズ」は3月28日~30日に開催されることが決まっており、事実上、大規模イベントのこけら落としになるものと見られている。香港の英字紙、南華早報(South China Morning Post)によると、イギリスのロックバンド「コールドプレイ」のコンサートが2025年の早い段階で開催される可能性があると報じたほか、日本の国民体育大会に当たる中国全国運動会が11月に開催されるが、啓徳体育園オープンを記念してバスケット、フェンシング、ゴルフなど8競技を香港で行うことが決まった。

 啓徳体育園のオープンに合わせて、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)店を閉めたそごうが啓徳に3月に開業するほか、既にショッピングモール「AIRSIDE」も開業しており、香港セブンズ以降の啓徳エリアの街の様相は大きく変化するものと見られている。

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