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灣仔フェリー乗り場、50年の歴史に幕-再開発プロジェクトの一環で

最終日のスターフェリーと灣仔フェリー乗り場

最終日のスターフェリーと灣仔フェリー乗り場

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 再開発が進む灣仔地区にあり、1968年から約半世紀の間使用されてきた灣仔フェリー乗り場「灣仔(東)碼頭」が8月29日、閉鎖された。

新しいフェリー乗り場の外観

 竣工当時は香港島と九龍を結ぶトンネルはなく、同フェリー乗り場が完成した翌年からクロスハーバートンネルの建設工事がスタートした。同乗り場は尖沙咀と香港島を結ぶアクセスの一つとして香港市民にとって重要な役割を果たしてきた。

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 今回の閉鎖は、政府の土木行程拓展署による海岸線に世界級のウオーターフロントのプロムナードを建設することを目的とする再開発プロジェクト「Wan Chai Development Phase II (WDII)」の一つによるもの。路政署による2017年開通予定の中環から北角をつなぐトンネル建設のプロジェクトも進行しているエリアに当たる。また、旧フェリー乗り場付近はMTRが2012年から建設中の沙田地区・大圍駅から東九龍を縦断し金鐘までを結ぶ沙中線の「會展(エキシビション)駅」のエリアにも当たり、同線は2021年開通を予定している。

 閉鎖に伴い翌30日、2010年10月より建設が進められてきた新しい乗り場「新灣仔碼頭」が、旧乗り場から約130メートル、歩いて約2分の場所で開業した。これまで旧乗り場があることにより地図上でのくぼみが生まれていた灣仔コンベンション&エキシビションセンター付近だが、同センターがビクトリアハーバーに突き出したまま、同センター南のラインと灣仔運動場の北のラインが直線で埋め立てられていく。

 新しいフェリーピアはこれまでと同様、東西に2カ所の乗り場が設けられ、上層と下層の2つの乗船口がグランドフロアと階上の1階に設けられている。今後、2階部分にパブリックスペースが設けられ、約半分は屋根付き、半分は屋外の、緑化を意識したスペースとなる予定。外観や内部はセントラルのフェリーターミナルと似た構造で、改札近くには10店舗分程度の店舗スペースも用意されている。

 旧フェリー乗り場の最終日、多くの市民が名残を惜しむ中、同乗り場に6年勤務するレイモンドさんは「現在は観光客向けのトークンと在住者が使うオクトパスの改札の違いも分かりにくいし、きれいになるから新しい方がいいね」と香港人らしいコメントを寄せた。

 同乗り場の営業時間は、7時30分の始発から23時の最終便まで。乗船料金は月曜~金曜=2.5香港ドル、土曜・日曜・祝日=3.4香港ドル。