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香港国際空港第1ターミナルが大規模拡張計画 2020年末の完了目指し

拡張工事が決定した香港航空の第1ターミナル

拡張工事が決定した香港航空の第1ターミナル

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 香港国際空港を運営する機場管理局(AA)が6月20日、香港国際空港の拡張計画を明らかにした。

施設内のイメージも発表

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 発表によると、総額70億香港ドルを投じて第1ターミナルの内部大改修を行うほか、北西部にある北衛星客運廊との間に巨大な連絡通路の建設や同ターミナル北側に第4駐車場などを造成する。

 香港国際空港は2024年の完成を目指して現在、第3滑走路の建設を進めているが、それにより増便が可能になり乗客数が増えることから、空港全体の処理能力の向上が求められていた。

 第1ターミナル北側と富豪機場酒店の間には第4駐車場を設ける。12フロア構成で、地下(=G/F.)から8階までは1400台収容の駐車場、9階には香港航空学院、地下には幼稚園も併設する予定。10・11階は空港で働く人のための多目的球戯場、スタッフ専用食堂や事務といった施設も兼ね備える。

 第1ターミナルは、7階の出発階では40台のチェックイン・カウンター増設のほか、税関のカウンターの数も増やす予定。5階の到着階では手荷物以外のバッグを引き取るエリアのレーンを増やし、レストランの数とベンチの数も増やす予定。

 第1ターミナルの税関を抜けた後の東大堂(East Hall)は、北側には屋上に「天台花園(Roof Garden)」という庭を造成し、カフェを開き、ベンチの数を増やす。南側には2フロアに渡り児童向けのプレーゾーン、乗客向けの娯楽エリア、カフェなどを作る。北側、南側の両方には航空会社のラウンジエリアを建設。東大堂全体のレストランや免税店を見直し、再改修も実施する。

 北衛星客運廊に行くためには現在、バスでの移動が必要で、1日400台のシャトルバスが運行されている。混み合うと20~30分待ちになるため、ここを「天際走廊」という連絡通路でつなぎ、歩いて搭乗口まで行けるようにする。高さ28メートル、長さ200メートルで、A380などの大型旅客機でも連絡通路の下をくぐり抜けることができる設計で、展望台、レストラン、リラックスできるゾーンを設ける予定。

 天際走廊により搭乗口までに移動する時間が短縮され、航空機の滞留時間が少なくなり、発着回数の増加が見込める。バスも不必要になるため、年間3万5000リットルの軽油の節約につながるという。

 空港内にある108カ所の公衆トイレを全て段階的にリニューアルする。待ち時間が多くなりがちな女性専用トイレを増やし、各搭乗口にも芸術文化などを発信できるような設備を付ける。現在、床に敷いているグレー色のカーペットは青色に取り替える。

 拡張計画実施後は同空港の総面積が9万平方メートルに広がり、年間8500万人から9000万人の来港者の処理を行うことができるようになる。資金は全てAAが賄う。予定では2017年第3四半期に着工。工事はできるだけ深夜にすることで飛行機の発着などに影響がないようにし、2020年末には完成したいとしている。

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