香港でJA全農が運営する「和牛焼肉純」の銅鑼湾店と尖沙咀店の2店舗で9月1日、「鳥取和牛フェア」が始まった。これに先立ち、鳥取を訪れたことがあるメディアを中心に招いて試食会が開かれ、平井伸治鳥取県知事も訪れた。
フェア期間中、コースメニュー「鳥取和牛サーロインと豪華焼肉御膳」(2人前、1,980香港ドル)を中心に、アラカルトメニューも用意。コース内容は、前菜3種、大根サラダ、紅ズワイガニと長芋の天ぷら、ハタハタ、鳥取和牛リブロースのすき焼き(またはしゃぶしゃぶ)、特選鳥取和牛カルビと牛タン、おにぎり、野菜のみそ汁、梨とアイスクリーム。そのほとんどに鳥取産のものを使う。
紅ズワイガニは、冷凍技術が発達し一年を通じて楽しめるが、9月になると港が活気づく鳥取では、まさにこれから旬を迎える。ハタハタも6~8月は漁が禁止されている。白ネギは鳥取を代表する野菜の一つで、通年で出荷しており柔らかく甘みもあるのが特徴。天ぷらに使う長芋も「ねばりっこ」と呼ばれるほど粘りが強く、肉質がち密な鳥取産のものを使う。米も鳥取県産「きぬむすめ」を使い、デザートには糖度の高い「なつひめ」を添える。
鳥取和牛について、平井知事は「鳥取和牛はオレイン酸が豊富で、体にも優しい肉」と紹介し、交配の工夫で良い肉が生産されるようにコントロールしていると解説した。「融点は16度であるため、舌の上でとろける肉として味わってほしい」とも。
アラカルトメニューとして、鳥取和牛厚切サーロインと特選鳥取和牛焼肉盛り合わせ(1,980香港ドル)には、鳥取和牛の厚切サーロインと希少部位の三角カルビ、カルビなどを組み合わせた。鳥取和牛リブロースの焼きしゃぶと特選焼肉盛り合わせ(1,380香港ドルは)は鳥取和牛リブロースの焼きしゃぶ、上ロース、ロース、上カルビに厚切り牛タンをセットにしたもので、焼きしゃぶは単品(350香港ドル)でも注文を受ける。
同時に香港内の「AEON」2店舗で「鳥取岡山観光物産展」」を開催している。両県はともに香港航空の直行便が就航するエリアで、近頃はレンタカーなどを使い両県を訪れる香港人も増えているエリアの一つ。両県合同での実施は昨年に続き2回目。鳥取和牛、米や酒や紅ズワイガニ(99香港ドル)、梨(119香港ドル/2個)のほか、岡山県産の白桃(149香港ドル/2個)など、両県で30商品をコーナー展開する。ウォンポー店は10日まで、コーンヒル店は13日まで。
和牛焼肉純での鳥取フェアは今月30日まで。