香港の和食激戦区銅鑼湾の渣甸街に5月7日、カジュアル感覚で創作和食を提供するレストラン「TERU TERU Bozu」(6/F, 60-66 Jardine's Bazaar, Causeway Bay, TEL: 2529-0080)がソフトオープンした。
店内はオープンキッチンのカウンターと4人掛けを中心に69席。外にはテラス席もあり、銅鑼湾にありながらも、中環で欧米人が集まるような和食店の雰囲気づくりを目指している。
同店は香港に少ない創作和食ダイニングで、カジュアルで入りやすい店舗に仕上げた。メニューの主軸に置くのはせいろ蒸し。少し深めのわっぱせいろを日本からオーダーして日本製を使う。水分を補いながら、ゆっくりと温めるせいろ蒸しは、野菜であれば水分を保持しながら、野菜の持つ酵素によってうま味や甘みを増加させることもできる。肉類であれば脂が溶け出し、うま味が凝縮して肉全体がふんわりと柔らかく仕上がり、ゆでたり、焼いたりしたときには味わえない食感も楽しむこともできるという。
そのほか、キノコ類や温野菜などの定番のものだけでなく、干しシイタケを使って煮た大根にフォアグラを添えたフォアグラ大根(128香港ドル)、ロールキャベツ(68香港ドル)、トリュフ団子(88香港ドル)なども提供する。肉類は鹿児島黒毛和牛、鹿児島黒豚、鶏も鹿児島産の元気鶏を使い、せいろなどでも提供する(牛=248香港ドル、豚=98香港ドル、鶏=78香港ドル)。
調理場に立つ三原光史さんは来港14年。和食店数店を渡り、今回自分の愛称も入った店で仕事をすることになった。和と洋を織り交ぜた創作料理を得意とするが、みそを多く使うなど日本の風味も大事に残す。
ランチはボリュームもしっかりしたもので、ネギトロ丼・かけまたはざるうどん(158香港ドル)、温野菜せいろ・黒豚せいろしゃぶしゃぶとライス(138香港ドル)のほか、和牛ローストビーフ丼(198香港ドル)、8時間じっくり煮込んで作る牛タンシチュー(148香港ドル)、たっぷり野菜のカレーライス(98香港ドル)など。
アラカルトはおつまみのスモールプレートを充実させ、自家製酒盗チーズ豆腐(68香港ドル)、焼き黒七味明太子(78香港ドル)、焼きナスタップナード(68香港ドル)などのほか、刺し身5点盛り(388香港ドル)、鮮魚のカルパッチョ(128香港ドル)なども用意する。
営業時間は、ランチ=12時~15時。ディナー=18時~23時。ソフトオープン期間中は日曜定休。