香港島を走るトラムの終点駅で上環(ションワン)と堅尼地城(ケネディータウン)をつなぐ「西港島線」の終点駅でもある香港島の西端、堅尼地域に1月18日、サステナブル(持続可能性)をテーマにした食料品・ライフスタイルストア「スローウッド」(Shop 1-3, G/F, The Hudson, 11 Davis Street, Kennedy Town, Hong Kong)がグランドオープンした。
近年ではおしゃれでユニークなレストランやショップが集まる地域として知られる堅尼地域だが、かつての下町の雰囲気をいまだ残し、香港の繁華街の喧騒(けんそう)からは離れた落ち着いたエリアでもある。
ここに新たに加わった「スローウッド」はオーガニック製法の米、パスタ、ナッツ類、オイル類やスパイスなどの食品全般のほか、ナチュラル化粧品、環境に配慮した調理器具、掃除道具や洗剤など地球に優しいサステナブル(持続可能性)な商品の総合ストアだ。現代的な生活を送りながらも自然環境に配慮した生活が送れるようにと、リサイクル、生分解性、廃棄物ゼロ、植物性原料、環境に優しいなどをキーワードにした海外や香港のブランド100以上の商品200点以上を取りそろえている。
遠くからも目立つ天井まで届く大きな窓ガラスは2000平方フィートの店内に自然光をふんだんに取り入れ、白い壁に木を基調とした内装は現代的でありながら温かみのある空間を演出。陳列棚にはリサイクル容器や使用済みのワインの木箱などが再利用され、「エコライフとは単なる思想ではなく、持続可能な世界のために人々が日々できることのはず」と考える「スローウッド」の創業チームの哲学が反映されている。
同店ではさらに、香港における環境問題の一つとして過剰な包装によるゴミの大量創出を上げ、それを減らすための試みに取り組んでいる。エコバッグを持参してもらうのはもちろん、食料品や日用品の一括大量購入を推奨し、店内には客が自ら容器を持参し必要な量を量り売りするエリアを設けることで廃棄物ゼロを目指す。消費者の行動から環境問題に取り組んでもらうのが狙いだ。
店内にはビーガン・カフェ・コーナーも設け、2月からケールサラダやビートルートバーガーなどヘルシーでユニークなビーガン料理を提供する予定だ。
営業時間は10時~22時。