香港を中心としたスターの手形が集まっていた尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にある通り「星光大道(Avenue of stars)」が再開発のため2015年から閉鎖されていたが、1月31日、正式に再開された。
星光大道は2004年に完成。施設の一部分が破損していたほか、香港の観光名所によりふさわしい姿にするため2015年から再開発の工事をしていた。同エリアは昔から香港最大のデベロッパーの一つ、新世界発展(New World Development)が担ってきた。星光大道だけではなく、現在建築中の「K11 Musea」や「ローズウッド香港」などを一体的に開発してきた。
再開にあたり俳優9人とアニメキャラクターの麥兜(マクダル)を加え117になった。増えたのは袁詠儀(アニタ・ユン)さん、鄭裕玲(ドゥドゥ・チェン)さん、毛舜●(テレサ・モウ)さん、葉童(イップ・トン)さん、呉君如(サンドラ・ン)さん、羅蘭さん、王小鳳さん、鮑起靜さん、楊千●(ミリアム・ヨン)さんとマクダルの足。マクダルの像も別にある。
以前の手形は道路の上にあったが、新しく生まれ変わってからは海沿いに設置された欄干に手形が組み込まれる形を取った。これにより腰を下ろす必要が無くなったほか、歩行者に踏まれるリスクも無くなった。手形の横には当該人物の説明文のほかQRコードを設置し、スマートフォンをかざせば、その人の短編動画が見られるようにした。Wi-Fi設備も備えている。
星光大道のハイライトともいえる李小龍(ブルース・リー)さんと梅艶芳(アニタ・ムイ)さんの像は新しい台座の上に置かれている。今回の2人の像は「水」をテーマとし、2人の像の周りには水が流れる。これはブルース・リーの哲学である截拳道内にある「水的哲学」やアニタ・ムイのヒット曲「似水流年」に由来している。この2人とマクダルの像に関してはAR(拡張現実)機能も埋め込まれており、スマートフォンを使うとこの3人と一緒に写真を撮ることができるようになっている。
ベンチは以前と比べて2倍に増えたため休憩がしやすくなった。1人用、2人用、それ以上など種類も多彩だ。一部のベンチの上には日差しをよけるためのちょっとした屋根も設置。日蔭の数は7倍に増えたほか、植物も多く植え緑の面積も8倍となった。
駄菓子などを扱う「美楽士多」やカフェ、お茶の店などもあり食事面も充実させた。ここでしか食べられないアイスキャンディーなども販売する予定になっているほか、星光大道ならではのお土産も多数そろえる。
香港政府と新世界が星光大道を管理する契約は2024年まで。その後、契約が継続されるかどうかは政府が判断することになっている。
●=竹かんむりに均、●=女へんに華