昨年のオープン以来、台湾で人気を集める麺屋「KiKi Noodle Bar (KiKi Tea)」(Podium Level Two of ifc Mall, 1 Harbour View Street, Central, Hong Kong TEL 2114 3426)が7月23日、中環のIFCモールにオープンした。
32席用意した店内は大きな相席テーブルとカウンター席が占めている
1991年、台北で四川・成都料理店として台湾の芸能人がオープンした「KiKi Restaurant」。油と塩分控えめの健康志向がコンセプトの四川料理として人気を集めていたほか、レストランのオーナーと投資家となっている有名芸能人らが広告塔となり、その名は一躍知れることとなった。2017年には自宅でも店の味を楽しめるようにと、化学調味料や添加物を一切使わず、小麦粉と水だけで作られた天日干しのインスタント麺の販売を開始。これが地元・台湾はもちろん、観光客にも大ヒット。同店のファンであり投資家でもある有名女優のスー・チーさんが積極的にSNSで発信していることでも知られている。そして昨年4月、待望の麺専門店「KiKi Noodle Bar」が台北にオープンした。今年6月には早くも台湾外の初店舗として上海へ展開し、今回、香港への上陸を果たした。
看板メニューは「KiKi Restaurant」の人気メニュー豚ひき肉とニラ、発酵させた黒大豆、トウガラシなどを炒めた「蒼蠅頭」に麺を絡ませた汁無し麺の「Stir-fried Minced Pork Mixed Noodles with Chive Flowers and Fermented Black Bean」(98香港ドル)や、四川料理の刺激が味わえる激辛スープに鴨の血を固めたものと豆腐、豚肉のスライスを載せた「Sichuan Spicy Tofu Noodles in Soup, Duck Blood and Sliced Pork」(98香港ドル)、看板で定番の坦々麺「KiKi Dan Dan Noodle」(98香港ドル)など。麺のほか、チャーハンやお粥などのライスメニューも用意している。
香港店オープンに伴い、広東料理の名シェフとして知られ「港島廳(Island Tang))やマカオの「THE 8 (The Eight)」の料理長を務め、両店をミシュラン星獲得に導き2014年には世界最年少のミシュラン3つ星シェフとなった歐國強さんがデザインした香港限定メニュー2品を提供している。香港らしさが詰まった餃子が入った麺「KiKi Meat Dumpling Mixed Noodle, Scallion Oil 」(98香港ドル)とアワビと魚の浮き袋が入った「Abalone and Fish Maw Noodle in Chicken Soup」 (138香港ドル)を開発した。
香港でも人気の台湾ドリンク類に加え、スイーツも提供する。タピオカドリンクに加え、台湾産のマンゴーを使ったクリームムースをトッピングしたピーチウーロン茶「Peach Oolong Tea topped with Mango Cream Mousse and Coconut Jelly」(39香港ドル)や、台湾の伝統的な夏の飲み物、冬瓜茶にインスピレーションを得て開発した「Winter Melon Tea, Aiyu Jelly and Coconut Jelly」(35香港ドル)などのドリンク類がメニューに並ぶ。スイーツには黒糖パールが入ったシフォンケーキ「Earl Grey Chiffon Cake with Brown Sugar Pearls」 (68香港ドル)やモンブラン「Chestnut Mont Blanc」(38香港ドル)を取りそろえ、32席を用意した店内では食事のほか、ティータイムや休憩などに幅広く使える店を目指す。
営業時間は11時~22時。