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香港のモダン潮州料理店「百樂小館(Chateh)」 、 夏の新メニュー提供開始

旬の食材を取り入れた今回新たに加わった夏メニュー

旬の食材を取り入れた今回新たに加わった夏メニュー

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 1967年に1号店をオープンした老舗潮州料理店「百楽潮州(Pak Lok Chiu Chow)」の姉妹店で進●管理社(Buick Management)が経営する「百樂小館(Chateh)」(Shop 405, L4, FoodLoft, Mira Place One, 132 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong TEL 2157 9949)が夏の新メニューの提供を始めた。

エグゼクティブシェフを務める許美德さんは中国で「十大名廚」に選ばれたことも

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 潮州料理といえば香港で数多く食べられる中国の地方料理の中でも人気の料理の一つ。潮州市は広東省の一部であり地理的にも香港と近いため、先祖が潮州出身の香港人も多く、潮州料理が栄える理由の一つとなった。

 その特徴は海鮮を多用した料理と海鮮の乾物を頻繁に使うため、味付けは素材を生かした塩味のみとするなど比較的シンプルであっさりとしている点。香港には数多く存在する潮州料理店だが、多くは深夜まで営業する屋台スタイルの料理店か海鮮などを主に扱う伝統的な高級店がほとんどだった。2014年にオープンした「百樂小館(Chateh)」は若い世代にも潮州料理を楽しんでもらおうとモダンな内装とタパス風に小皿でも提供するのが特徴の現代的な潮州レストラン。潮州の方言で「お茶を食べる」という意味の店名は潮州地方におけるお茶文化の重要性を表した表現で、店名に採用することで潮州の文化に敬意を示したという。

 今回の新メニューをキュレーションしたのは、同グループのエグゼクティブシェフを務める許美德さん。30年以上の経験を持つ許さんは中国で「十大名廚」という中華料理人のベスト10の1人に選ばれたこともある中華料理界の巨匠として知られる。「旬を取り入れながら、暑さに打ち勝つメニュー」を今回取り入れたという。

 中華圏で暑さと湿気払いに良いとされる冬瓜を丸ごと使い、そこに海鮮スープを入れた「Double-boiled Seafood Soup in Whole Winter Melon」(238香港ドル)や、 潮州料理で頻繁に使われる香辛料である乾燥ミカンの皮とコショウで今が旬のカニを調理した「Baked Virgin Crab in Aged Orange Peel and Peppercorn」(168香港ドル/杯)、緑と白胡椒でエビを調理した「Baked Prawn in Green and White Peppercorn」(188香港ドル/4つ)、柔らかいうなぎを発酵した大豆のソースで食べる「Frilled Eel with Fermented Bean Sauce」(238香港ドル/4本)などが新しいメニューに並ぶ。潮州文化の重要な一部である飲茶も提供し、潮州のお茶や点心8種類も楽しめるようにする。

 営業時間は11時~23時(土曜・日曜・祝日は10時~)。

●=さんずいに豊。

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