スコッチ・ウイスキーを代表するシングルモルト「ザ・マッカラン」が今秋、世界初のコンセプトショップ「The Macallan Room」(Shop 507, Level 5, K11 Musea, Victoria Dockside, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon TEL 5988 0777)を尖沙咀(Tsim Sha Tsui)のK11 Museaにオープンした。
2018年に香港で行われたウイスキーのオークションで、1926年に製造され、ボトルに入れられたのが1986年という60年物のザ・マッカラン2本が出品された。その結果、1本は864万香港ドル、もう1本が796万香港ドルで落札されたことでも、その人気の高さが分かる。
ザ・マッカランはスコットランド北部のスペイ川流域にあるスペイサイド地区にある。その昔、ウイスキーは密造酒として造られていたが、1824年に政府から蒸留ライセンスを取得し、政府登録蒸留所となった。たるも厳格なプロセスを得て製造するほか、蒸留釜にも特別な設計を施すなど、「The Six Pillers」と呼ばれるザ・マッカランのアイデンティティーを形成するこだわりを持って造られているブランド。サントリーホールディングスが1月29日、ザ・マッカランなどを製造する「エドリントン」に10%出資したことがウイスキー愛好家の間で大きなニュースとなった。
これまでイギリス、シンガポール、台湾、ドバイには空港にショップ「Macallan Boutique」はあったが、バーなどを併設したコンセプトショップとしては香港が世界初。ここではザ・マッカランの「発見」をしてもらうことを目的としている。同店は「インスピレーションを感じてもらったり、ザ・マッカランの歴史、物語に触れることもできる」と話す。店舗面積は500平方フィートで、バーカウンターに5つの席を用意。カウンターの裏にはザ・マッカランのボトルが天井までズラリと並べられているほか、カウンター横の壁にはさまざまなザ・マッカランがディスプレーされており、博物館のようなイメージの内装に仕上げた。
バーカウンターはテイスティングを行う場所として設けた。実際にテイスティングをするには、同店公式サイトでニュースレターの定期購読を登録しなければならない。完了後、試飲のスケジュールが送られてくるようになる。
価格は、数百香港ドル~数十万ドルまでさまざま。一例として、同店お薦めの「The Macallan Room, The Macallan Double Cask 15 Years Old」は1,148香港ドル、「The Macallan Double Cask 18 Years Old」は2,210香港ドル。ほかにも「Archival Series, Folio 5」なら8,800香港ドル、1972年製で水晶の瓶に入っている世界で600本限定の品は88万香港ドル。
営業時間は10時~22時。