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香港のコロナ措置、さらなる厳しい制限へ 香港ディズニーランドは3回目の休園に

第4波を迎えた香港では措置が一層厳しく

第4波を迎えた香港では措置が一層厳しく

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 林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官は11月30日、第4波の拡大が依然として終息傾向を見せないことを受け12月2日~15日の新型コロナウイルスの方策について発表した。ここ最近、香港政府は1週間ごとに新しい方策を策定していたが、今回の有効期間は2週間となる。レストランの店内飲食の禁止は22時までに繰り上げられるなど、一段と厳しい措置になった。

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 1日現在、香港の累計感染者数は6397人、死亡者は109人、回復者5360人、新規感染者は82人と終息の気配は見えていない。公衆での集まりを制限する「限聚令」については最大4人だったが2人となった。この2人という数字は7月29日に発令して以来の厳しい措置となる。公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務は継続する。

 レストランの店内飲食の禁止は午前零時から2時間繰り上げ22時~4時59分(テークアウトは可能)となる。1卓当たり人数は、レストランが4人から2人に減らされた。この措置は7月29日に一度終日店内での飲食禁止が発令されたが市民に不評を買い、再緩和された7月31日以来の方策となる。収容人数の50%、テーブルの距離を1.5メートル離すこと、検温、消毒、飲食時以外のマスク着用義務、ライブパフォーマンスとダンス禁止について変更はない。ただし、宴会は最大で40人までに制限された。

 バー&パブ、サウナ、ナイトクラブ、パーティールームの閉鎖は継続し、さらにゲームセンター、アミューズメント施設、カラオケ、麻雀、スイミングプールの一時閉鎖を決定した。アミューズメント施設が閉鎖されることを受け、映画館や博物館などが対象となる。海洋公園(Ocean Park)は12月2日~15日、香港ディズニーランドは12月2日から当面の間、休園すると発表した。再開日は「後日アナウンスメント」としている。2020年は新型コロナウイルスの影響で1月、6月に続く3度目の休園となった。特に香港ディズニーランドは開園15周年を記念した新しく建設した施設「キャッスル・オブ・マジカル・ドリームス」を11月21日に披露したばかりだった。

 クラブハウス、エステ、マッサージなどは継続して営業可能だが、徹底した消毒などの防疫対策を取らなければならない。体育施設は継続してオープンするが、観客席は閉鎖となり、1グループ当たり最大2人に制限した。コンサートは観客を入れての開催は不可能となり、事実上、オンラインコンサートのみを認めることになる。

 追跡アプリの「安心出行」のQRコードの掲示については、営業を認められた店において掲示の義務付けも継続されている。

 公務員は12月2日から再び2週間、緊急または必須の公共サービスの提供を除いて再び在宅勤務となる。そのため、公共サービスの提供は制限を受けることになる。郵便局は12月1日から平日の営業について終了時間を16時に繰り上げた。土曜日の営業は通常通りとなるが、中環(Central)にある郵政総局と尖沙咀の郵便局は16時の営業終了となる。香港政府は一般企業にもリモートワークを推奨している。

 香港政府は11月21日から開始を予定していたシンガポールとのトラベルバブルについて延期していたが、状況を鑑みて再開の見通しについて2021年以降の開始とすることを決め、改めて12月後半に再開について慎重に判断するとした。

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