香港で小売百貨店・スーパーを展開する「APITA(アピタ)」が12月18日、太古のAPITA内に雑貨や生活用品を扱う専門エリア「樂活空間」をオープンした。
同コーナーは、APITAが日本で見つけた「こだわりの品々」を中心に輸入し、「健康でのびのびとした日本のライフスタイル体験」をイメージした空間で、日本の暮らしに根ざした商品の販売やワークショップなどを展開する。商品は日本に限らず、全体の雰囲気として「日本」の生活空間を感じることができるようにデザインしているため、日本の自然景観と建築をベースにし、木や葉、石などの自然素材を取り入れながら、異なる色や幾何学的な要素を組み合わせた。
ターゲットは、さまざまなワークショップに参加して学習体験を通して余暇を楽しみ、持続可能性を理解し、健康的な食生活を知り、創作した作品を家族や友人と共有して、ロハスなライフスタイルを目指す人に設定したという。
店頭入り口付近では、人気オンラインストア「IAMMAMA」とのコラボレーションにより、香港初となる「IAMMAMA x AKOMEYA TOKYO Pop-up Store」も展開する。AKOMEYA TOKYOは、日本の伝統工芸の技を継承しながら、日本の白米をセレクトし、だし、調味料、おつまみ、生活雑貨などを幅広く展開していることで知られる日本のブランドで、日本限定商品なども並べた。代表的商品としては、「風さやか米」、平戸産の飛魚の干物を使った「飛魚のローストパック」、創業25年の歴史を持つ抹茶と小豆のパウンドケーキ「中山くらそう」、国産ユズ果汁を使った「さばの缶詰」など。
新型コロナ肺炎の影響で抗菌などにも関心の高い香港市場に向けては「青森ひば」の商品もそろえ、ヒバオイルやヒバチップ、ヒバウッドのキャンドルなどを展開。ポップで抗菌、リラックス、防虫、消臭などのヒバの効果も紹介するなどして利用客の関心を集めた。
洋服からアクセサリーまでオリジナル商品を販売するアミナコレクション社の「岩座(いわくら)」はパーソナルお守りのオーダーメード・デザインが可能で、マガタマやバックルにチャームを付けてオリジナルのお守りを作ることができる。
耐熱ガラス製造会社「HARIO」の商品も扱う。1921年創業の同社がその技術を継承するために始めたガラスアクセサリーは、熱に強いだけではなく、ガラスを伸ばしたり、つなげたり、形を整えたりすることができ、その特性を利用して繊細なデザインを作ることを可能にした。
ほかにも「日常生活で使える作品」をコンセプトに、シンプルなデザインを通して、手作りの益子焼に思いを込めた若林健吾さんの陶芸作品をはじめ、屋久杉で作られた数珠、松栄堂のお香なども取り扱う。
日本以外では、ハンドメード・ベーカリーブランド「アマルビオ(AmarBio)」は、環境に優しい栽培で、マーガリン、防腐剤、人工着色料などの不健康な成分を一切使わない、トスカーナのお菓子を展開する。ほかにもオーガニックベビーケア製品を販売する「MADE OF」は全商品にオーガニックと天然素材を使う。
営業時間は10時~19時