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香港ドンキのすし店「鮮選寿司」、ピークに2号店 回転やめ特急レーンに

香港で2号店をオープンするドンキのすし店

香港で2号店をオープンするドンキのすし店

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 「ドン・キホーテ」の東南アジア仕様の業態「Don Don Donki」は4月29日、香港を代表する観光スポットである山頂(The Peak)に同社2号店となるすし店「鮮選寿司 Peak Galleria」(No. 112-113,1st floor,The PeakGalleria,118 Peak Road, The Peak, Hong Kong)をオープンする。

ピーク店限定の本まぐろ食べ比べセット

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 同社の小売店はレストラン規制の影響もあり、内食・中食には追い風で、巣ごもり需要でまとめ買いする客が多かったという。併せて、衛生用品の需要が増加していたため、コロナ対策コーナーも設置するなど、市場ニーズに合わせて売り場を展開してきた。21日に店舗内での飲食の規制が緩和されて以降、「鮮選寿司も、1号店緩和前の4~5割増の客数になっている」という。

 すし店については、昨年10月にMTR●湾西(Tsuen Wan West)駅上にあるショッピングモール「海之恋」(OP Mall Store)にオープンして以来2号店となる。The Peakには元々、2020 年 12 月にオープンした新業態「情熱笑店 Peak Galleria」とで展開してきた。日本の縁日で並ぶ「屋台」をコンセプトに、たこ焼き・すし・おでん・焼き鳥・お好み焼き・揚げ物・どら焼き・りんご飴・アイスクリームなど多様なメニューを「屋台ストリート型店舗」として展開してきたが、OP Mallの鮮選寿司1号店が開店から半年を経過してもなお空席ができない状況を踏まえ、店舗規模がマッチした同店を業態変更した。「商圏内に高級住宅地があり、かつ観光名所でもあるので、すしとの親和性は高いと思う」と香港拠点の瀬戸竜一総経理は話す。

 1号店の人気メニューの上位は「本まぐろ食べ比べセット」「日本産ホタテ」「炙(あぶ)りえんがわ」で、「本物志向が強いように感じている」と瀬戸さん。

 米は1号店と同じく、香港の自社精米所で精米したての「北海道産ななつぼし」を使う。すし酢も踏襲し、オリジナルですしに合うよう独自に研究を重ねた、純米大吟醸使用酢と 2 種類の赤酢をブレンドし、北海道産利尻昆布と鹿児島県産かつお節の一番だしを使う。

 The Peakのみの展開として、日本産 生本まぐろなどの「おすすめ限定メニュー」を用意した。「日本産 生本まぐろ食べ比べセット(赤身・中トロ・大トロ)5 貫」(100香港ドル)、うまみと甘みが味わえる「伊勢えびにぎり」(50香港ドル)など、同店のみで提供するメニューを用意する。

 1号店は回転ずし店として展開してきたが、同店は「回転ずし」を導入しない。すしがレーンを回るわずかな時間でもネタの鮮度が落ちてしまうという点は回避できず、より鮮度の高い状態で提供するため、同店では注文を受けてから握ったものを、専用の特急レーンでスピーディーに席に届けるスタイルに変更。1号店についても特急レーンでの提供形式へ変更を予定しているという。新店の店舗面積は181平方メートルで、席数は112席。

 同社は今後、小売りとすしの両方を展開する新店舗をオープン予定で工事中だが、既存店の改装導入、新店への併設導入など、複数店の「鮮選寿司」出店を計画するなど積極的な展開を続ける。

 営業時間は11時~22時。

 ●=草かんむりに全。

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