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香港海洋博物館で企画展「Across Victoria Harbour」

香港海洋博物館で始まった企画展「Across Victoria Harbour」

香港海洋博物館で始まった企画展「Across Victoria Harbour」

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 中環のハーバーフロントフェリー乗り場近くにある香港海洋博物館(Central Ferry Piar No.8, Central)で3月1日、企画展「Across Victoria Harbour」が始まった。

「ワラワラ号」の模型も展示されている

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 香港海洋博物館(HKMM)は、香港の船主コミュニティーによって設立され、香港に住む人々や観光客が香港のユニークな海洋遺産を探索できるようにするために設立されたもので、独立した非営利の登録慈善団体。海運業界、ビジネス界、個人、香港政府によって支えられている。香港と海との関係の物語を伝える文化施設として、香港と珠江デルタの間の貿易を含む世界との貿易や、その中で多くの船が果たした重要な役割など、香港と海との関わりを伝える文化施設。博物館は2005年にスタンレーのマレー・ハウスで一般公開され、その後2013年に香港の中心部にあるセントラル・ピアNo.8に移転。現在、博物館は15のギャラリーに1000以上の展示品を並べる。

 香港の港を渡る船の豊かな歴史を掘り下げ、その文化的意義を明らかにすることを目的にした同展。ビクトリアハーバーの海を行き交った船舶の歴史を通じて、ビクトリア・ハーバー独自のストーリーを紹介する。

 会場にはサンパン、フェリー、モーターボートなどの旅客船や、タグボート、艀(はしけ)などの作業船についてなど、香港のビンテージ写真、絵画、歴史的資料、船の模型などのコレクションを集めた。インタラクティブな要素も採り入れ、昔のモーターボートのチケット売り場を実物大で再現し、来場者は当時のビクトリア・ハーバーを背景に写真を撮ることができるようにした。

 香港海洋博物館のリチャード・ケンドールCEOは「この展覧会は、香港の経済やその他の影響における港を渡る船の役割について、来場者が理解を深めるだろう」と話す。

 香港の黎明期から現在に至るまでの海上貿易の様子を、歴史的な写真や船の模型を通して紹介している。海事ファンにとって特に興味深いのは、モーターボート産業の栄光を思い起こさせる、かつてどこにでもあったボート「ワラワラ号」をマルチメディアゲーム 「Travel by Walla-Walla」にした展示する。

 展示は「港、街、そして人々」「ハーバー横断」「貨物輸送」「ハーバー航海の変遷」の4つのセクションで構成。商業活動と人口の増加により、フェリーやモーターボートなど、港を横断する輸送船が増えたこと、1842年から現在に至るまでの香港の発展を追いながら、さまざまな船が香港の社会とともにどのように変化してきたかを検証する。

 19世紀後半からビクトリア・ハーバーを横断する需要に応えるようになった。一方、開港以前から貨物を運んでいた船も、大きさ、構造、機能を変化させ、刻々と変化する港湾に対応してきた。香港の貨物産業の絶え間なく変化するニーズに適応することも必然的だったことが分かる。

 展覧会のハイライトの一つは、ビクトリア・ハーバーのスライドショーで、1953年~1989年のビクトリア・ハーバーのさまざまな景色を捉えた100枚のスライドをデジタル化し、ビデオに編集した。加えて、関連するアート&カルチャー要素、ガイドツアー、トークなどの教育プログラムも予定する。

 料金は、大人=30香港ドル、シニア(60歳以上)・学生・子ども障がい者=15香港ドル。5月15日まで。

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