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飲茶の老舗「蓮香楼」が復活 新しいオーナーの下、店内も刷新

新しいオーナーの下、4月8日に正式に営業を再開した、飲茶の老舗「蓮香楼(Lin Heung Tea House)」

新しいオーナーの下、4月8日に正式に営業を再開した、飲茶の老舗「蓮香楼(Lin Heung Tea House)」

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 中環(Central)にある飲茶の老舗「蓮香楼(Lin Heung Tea House)」(160-164 Wellington Street, Central, Hong Kong TEL 3491 5855)が4月1日に再び復活し、4月8 日、正式に営業を再開した。2022年8月8日で閉店し、長い間仮囲いができていたが、今回、内部も改装して新たなスタートを切った。

グランドフロアに新設されたテイクアウトエリア

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 以前と同じように威靈頓街のグランドフロアから階段を上がるとレストランフロアが広がる造りだが、かつての喧噪(けんそう)感はなく、床も壁も一新して明るい店内になった。変わらないものとして、花柄をあしらった皿や茶器などはかつてのものを使う。

 グランドフロアの入り口にはテイクアウトのエリアを設け、ミルクティーやレモンティー、フルーツ茶などをベースに各種ドリンク(30香港ドル~)を提供する。店員がシェーカーなどでパフォーマンスを披露するドリンク類もある。

 100年近くの歴史を誇る同店は激動の歴史そのもの。蓮香居の源流は、1889年に広州市西部に開業した「連香楼」で「蓮蓉」というハスの餡(あん)を使ったお菓子で有名になり、1918年には香港にも進出。中華人民共和国が1949年に成立し、1952年になると広州店が国の管理下に置かれたため、香港の経営は広州から独立した。

 時は流れ、香港側の蓮香楼の経営者の一人で、日常の運営を担っていた顔尊輝さんが2009年2月に連香楼に家禽(かきん)類を納入している王柏榮さんと共同で別会社を設立。5月には「蓮香居」の名前で連香楼の支店として運営を始め、紆余(うよ)曲折を経て2024年正月初日に「六安居」と改名して営業を続けている。

 現在の店は、再開発の関係から2019年2月27日に閉店することになった。ところが、翌28日は休業したものの従業員が協力して店のライセンスを取得し、閉店から2日後の3月1日に「蓮香茶室」の店名で、夜の営業は行わない形で営業を再開。しかし、数カ月後に発生した逃亡犯条例改正案によるデモと2020年に香港を襲ったコロナ禍の影響が直撃し経営環境が悪化。2020年3月11日に「蓮香楼」に店名を戻して何とか営業を継続してきたが、コロナ禍の影響は大きく、2022年8月8日、閉店に追い込まれていた。

 今回、3度目の復活ができたのは、新翰(New Golden)という企業が新しいオーナーとなったことから。蓮香楼の所有と運営を行い、財政的にも完全に独立した形で店を運営する。ただし、以前働いていた従業員を再雇用するなどして、できるだけ昔の蓮香楼を再現しようした。一方、原材料費が高騰してる影響から、価格は以前より12%値上がりしたという。蒸しパン「馬拉●」やウズラの卵のシューマイ「●鶉蛋燒賣」のほか、カスタードクリームの入った中華まんじゅう「流沙包」や点心で人気の蒸しミートボール「牛肉球」(同35香港ドル)など、同店の定番メニューもそのまま復活した。

 営業時間は6時~22時。

 ●=米へんに羔、●=庵へんに烏。

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