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香港のアルゼンチンステーキ「TANGO」 中環に再出店

じっかりとした噛みごたえがあるアルゼンチンステーキ

じっかりとした噛みごたえがあるアルゼンチンステーキ

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 香港でカフェやバー、レストランが立ち並ぶ蘭桂坊 (ランカイフォン)に昨年12月末、アルゼンチン・ステーキハウス「TANGO」(2/F, Grand Progress Building, 15-16 Lan Kwai Fong, Central, TEL2525 5808)が復活した。10年以上にわたって香港のアルゼンチンステーキハウスの象徴的存在として知られてきた同店だが、コロナ禍で中環の店も西九龍の店も閉店していた。

「アルゼンチンらしさ」を出したという店内の様子

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 ブエノスアイレスの古い邸宅を「現代風に解釈した」というダイニングルームは、素朴なデザインを採り入れた。レンガの壁にはレトロな壁画を飾り、 床タイルもビンテージ風に仕上げている。60席のメインダイニングルームには、アースカラー、レザー、パステルカラーのワインキャビネットを備え、ペンダントランプがつり下がる。オープンキッチンを備え、調理チームの様子も見ることができる。

 同店は、軸にアルゼンチンステーキを据えるが、シーフードやワイン、バラエティーに富んだ料理を提供する。これはアルゼンチンがスペイン、イタリア、その他のヨーロッパ諸国などさまざまな移民によって形作られ、ユニークな食文化があるためだ。厨房を率いるのは、ドゥイリオ・デシモーニ(Duilio Desimoni)シェフとサルルゲレル・エギ・エンク=アンガラ(Saruulgerel Eggi Enkh-Amgalan)シェフの2人。風味や食感を大切にするために伝統にとらわれない調理法、カット方法や食材も用いる。

 同店のオープンに合わせてメニューも刷新し、初めて30日間熟成させたドライエイジングビーフも用意した。高温のグリルで炙(あぶ)って提供する。ステーキは、リブロース「Bife de Ancho Ribeye」(400グラム、418香港ドル)、フィレ「Bife de Lomo Fillet」(280グラム、368香港ドル)、サーロイン「Bife de Chorizo Sirloin」(350グラム、348香港ドル)などの肉メニューのほか、ランプ、フィレ、ハラミを盛り合わせた「Gaucho Platter」(440グラム、488香港ドル)、ランプ、フィレ、サーロイン、リブアイの盛り合わせ「Virtuoso Platter」(1320グラム、1,398香港ドル)などのシェアしやすいメニューも並ぶ。

 ほかにもシーフード料理「Frutos Del Mar」(各168香港ドル)は、キハダマグロのマリネや北海道産ホタテのティラディートなど4種類を用意した。

 アルゼンチンの食文化で特徴的なのは、主にバーベキュー用に作られたスパイス入りソーセージ「アチュラス」。豚肉や牛肉で作られているが、オリーブオイルとワインビネガーにパセリを刻んだものとニンニクなどが入っている「チミチュリ」と自家製の酢漬けピクルスを添えたり(118香港ドル)、パドロンペッパーとサルサを添えたり(138香港ドル)するなど、さまざまなスタイルで提供する。

 平日に提供するランチメニューは208香港ドルから。前菜、メインディッシュ、サイドディッシュ 、ドリンクをセットにする。メインには、300グラムほどのステーキのほか、サクサクにパン粉をまぶした牛肉にとろけるチーズ「プロヴォローネ」をかけたミラノ風ア・ラ・フガッツェータ「Milanese a la Fugazzeta」、ドライエイジドビーフバーガーなどボリューム感のあるメニューを並べる。

 営業時間は、ランチ=11時45分~15時(土曜・日曜・祝日は15時30分まで)、ディナー=18時~22時30分。

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