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香港に新しい豚カツ店「宴美豚」 北海道の四元豚を提供

看板商品は「ロースかつ」

看板商品は「ロースかつ」

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 北海道の四元豚を使った豚カツを中心に提供する「宴美豚」(Shop 320B, Plaza Hollywood,3 Lung Poon Street)が12月15日、九龍のMTRダイヤモンドヒル(鑽石山)駅直結のショッピングモール「ハリウッドプラザ(荷里活廣場)」にオープンした。

店舗外観の様子

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 店内は白木で明るく仕上げ、格子などもデザインに入れることで日本らしさを出す。2人がけ、4人がけを中心に58席を用意する。

 同店は北海道産の「四元豚」を使うが、この豚はもともと2種のシロ豚に赤豚をかけ合わせ、さらに黒豚をかけ合わせて時間をかけた生産過程も長くかけた豚の品種。「うまみ成分であるオレイン酸の含有量が多く、より甘みを強調した豚肉に仕上がっている」という。

 ランチメニューでは、セットメニューが100ドルを切ったものも用意した。チキンカツ煮やチキンガーリックポン酢セット(以上78香港ドル)に加え、ロースカツとラーメンを組み合わせたセット(98香港ドル)なども用意する。

 ランチでもディナーでも「提供する豚カツは同じものを使う」という。ロースかつであれば厚みが2センチほどにもなり、日本からの粗目のパン粉を使って高温で揚げている。

 通常メニューのロースカツセット、ヒレカツセットは128香港ドル、おろしロースカツセットとみそロースかつセットは138香港ドルに設定。ご飯、千切りキャベツはお代わり自由で、漬物、豚汁が付く。ほかにも刺身で提供できるレベルのホタテフライ(48香港ドル)やチキンカツ(32香港ドル)などを追加でオーダーできるようにした。

 香港での日本の豚カツ店は、都心エリアに400香港ドル程度の豚カツを提供する高級店かファストフードのカテゴリーに入る単価の安い店のどちらかしかない状態が長く続いてきた。ここに風穴を開けようとしたのが、香港で日本食を提供するレストランを数多く展開するENグループを率いるピーター・ンー(Peter Ng)さんで、「香港人は本当に良く日本に行くので、香港人でも日本食を食べる際に日本円で換算してしまう人もいる」と話し、「香港だからといってお金を出すわけでなく、クオリティーと価値をしっかり考えていると思う」と加える。

 「ショッピングモールは何もしていなくてもお客さんが来ることから、どうしても利益を出そうと考えてしまうケースが多い。しかし実際はモールもどれだけお客さんが喜んでくれるかというところが同じ考えだと思う」と話し、住宅エリアのショッピングモールだからこそ、この価格帯のブランドに商機はあると読む。同社はほかにも、「ABURI-EN」「たまご園」など店舗展開しやすい金額レンジのブランドをさらに香港で拡大していく。

 営業時間は11時30分~22時。

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