銅鑼湾のリーガーデン2にある上海料理店「10 Shanghai(十里洋場)」(Shop101,Lee Garden Two, 28 Yun Ping Road, Causeway Bay Tel:2338 5500)が2月2日、人気メニューを少しずつ盛り付けるアフタヌーンティーメニュー「経典淮揚下午茶套餐」の提供をランチ後の時間帯に始めた。中華料理であることから、人気メニュー各種を直径7センチほどの小さな竹の蒸籠(せいろ)に載せ、一口ずつ提供するスタイルを考案した。
同店は上海料理の中でも、「淮揚(わいよう)料理」を提供する店として知られる。中国四大料理の一つ「淮揚料理」を生み出した淮安は、中国では古くからよく知られた「美食の街」。伝統的な料理に加え、上海ガニや●●(くい)ザリガニなどで知れられる。
緑色や茶系統の色で落ち着いた空間に仕上げた同店は、上海の庭園や建築物などでよく見られる丸い曲線美を生かしたデザインを施したほか、テーブルやソファ席などもゆったりとした造りになっている。上海料理の中でも超高級店ほどの価格ではなく、高級感ある雰囲気と料理をリーズナブルな価格で提供するのが特徴。
提供はアペタイザーなどで提供することが多いアイテムを載せたものと、飲茶などで提供することが多い温かいアイテムのミニ蒸籠を載せた2つの大きな竹蒸籠で提供する。片方には、熟成酢でマリネしたクラゲ「陳醋紅●頭」、麩(ふ)を甘辛く煮た上海の家庭料理「四喜●麸」、塩漬け豚肉の煮こごり「水晶肴肉」、上海風甘酸っぱいスペアリブ「金絲小排骨」、スライスした歯応えのあるキュウリのゴマソース和え「蓑衣黄瓜」、同店の人気メニューでもある黒トリュフを添えた薫製卵「黒松露珍珠燻溏心蛋」など6種類の冷製の前菜を盛り込んでいる。ハトのロースト「脆皮煙燻BB鴿」も一緒に提供する。
もう一方の蒸籠では4種の点心を提供する。皮が薄くて肉汁がたっぷり入っている同店特製の蒸し小龍包「金牌小籠包」、ホタテとエビのシュウマイ帯子鳳眼餃、アワビとハムのペストリー鮑魚火腿酥、カスタード饅頭「黒金流沙包」を各2個ずつ盛り合わせた点心の盛り合わせとなる。
これに加えて、鶏肉入り煮込み上海風麺「嫩鶏?麺」やと高菜漬けと筍と豚肉の細切り炒めを載せた麺「雪菜筍絲肉絲湯麺」を1人1杯ずつ提供。ドリンクは日本人にも人気の高いマンゴー、タピオカ、ポメロの3つをミルクを合わせた「楊枝甘露」、菊と桃のユズ蜂蜜、ナツメ、龍眼、クコの実のお茶、ウィートベリーとハトムギのレモンドリンクの4種類から好きなものを2人分提供する。
価格は2人用で338香港ドルとリーズナブルな設定とし、同店のメニューを少しずつ試すことで今後の来店につなげたい狙いもある。
提供時間は14時30分~18時。
●●=目へんに于。目へんに台。紅●頭=折かんむりに虫。●麸=火へんに考、鶏●麺=火へんに畏