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香港・中環のポルトガル料理「Casa Lisboa」、12周年祝いセットメニュー提供

「Bacalhau(バカリャウ)」はポルトガルを代表する食材

「Bacalhau(バカリャウ)」はポルトガルを代表する食材

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 香港で本格的なポルトガル料理を提供する「Casa Lisboa」(2/F, Parekh House, 63 Wyndham Street, Central TEL 2905 1168)が6月29日、12周年を記念して、前菜4品、メイン4品から1品、デザート3品から1品を選ぶテイスティングコースの提供を始めた。2009年のオープン以来人気のある定番メニューをコースにすることで、通常同店が提供する価格よりは安い480香港ドルで月曜~木曜に提供する。

青と白を基調とした明るい雰囲気の店内

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 青と白を基調とした内装で、白いテーブルに椅子の鮮やかな青でアクセントをつけている。大きな窓を備えた採光設計で日中はフロア全体に自然光が入る。ポルトガルを思わせるタイル貼りの壁には魚なども描くなどしてモダンなデザインに仕上げ、オープンキッチンと大理石のバーテーブルも目を引く。50人を収容でき、セミプライベートのVIPルームもあり、グループでも利用できる。

 スターターは4種類。「Algarvia Salad(アルガルビア・サラダ)」は、ポルトガル南部では「アルガルビア・タルタル」と呼ばれているもので、調理したビーツとニンジンをさいの目に切り、酢、蜂蜜、塩で作られた調味料に浸し、ミントの葉とコリアンダーをのせ、自家製のアボカドピューレとフレッシュチーズを添えて完成する。

 タラとジャガイモのコロッケ「Codfish Cakes」はタラの割合を多めにし、パセリと自家製ガーリックマヨネーズを添えて提供する。アサリの酒蒸し「Clams Bulhao Pato(アサリのブルハオ・パト)」は白ワインを使いガーリック、コリアンダーとバターで炒め、レモンジュースを加える。

 4つめの前菜もポルトガルの伝統的な料理「Pica-Pau」で、ビーフテンダーロインに マスタード、オリーブ、白ワイン、ピクルス、ガーリックを使って、サワーソースに浸す。

 メインは4つから選ぶことができるが、ポルトガルを代表する食材の一つ「Bacalhau(バカリャウ)」は、ポルトガル語で「乾燥した塩漬けのタラの魚」を意味し、500年以上前から伝統的に作られているもの。ケール、ガーリック、オリーブオイルを使って調理する。大西洋に面したポルトガルでは、西欧の中でも特に多くの魚介料理があることで知られているが、その魚介類の多くを占めるのがタラだという。

 この料理は、ポルトガル北部のベイラ地方が発祥だが、今日ではポルトガルのレストランや家庭で作られる伝統的な料理となっている。ポルトガル料理の代表的な3つの食材であるバカリャウ、オリーブオイル、ガーリックを使っているのが特徴。ポルトガル人は社交の場では必ずバカリャウ料理を食べまるといい、ポルトガルの一部の地域ではクリスマスディナーの伝統的な料理にもなっている。

 ほかにも、ポルトガル代表料理の鴨肉とそのだしで炊いた米にポルトガル産ソーセージをトッピングした「Duck Rice Lisboa Style」、一日漬け込むことで中身は柔らかく、表面は3時間かけて焼き上げる子豚のロースト「Leitao a Bairrada」、牛の頬肉をポルトガルワインで煮込んだ「Bochechas de Vaca」から選べるようにした。

 ポルトガルから直輸入された素晴らしいポルトガルワインの豊富なセレクションやポルトガルビールなど各種アルコールもそろえる。

 デザートは3種類から選ぶ。ポルトガルのデザート「Serradura」は、砕いたビスケットと甘さ控えめのホイップクリームの上に、小豆、横にはイチジクを添えている。「Pera Bebeda」は、皮をむいた甘い梨を、シナモン、赤ワイン、ポートワインを混ぜたソースで煮込んだデザート。「Mousse de Chocolate」も代表的なデザートで、70%のダークチョコレートを ペースト状になるまで弱火で湯煎し、ポートワイン、砂糖、卵白 アイシングを加えて混ぜ合わせて作るという。

 テイスティングコースは月曜~木曜の18時から提供。8月5日まで。

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