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香港YATAで日本酒の大型フェア 20蔵300種超、杉玉や升の演出も

YATA各店に300種類以上の日本の酒が並んだ

YATA各店に300種類以上の日本の酒が並んだ

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 香港でスーパーマーケットを展開するYATAが8月20日、日本酒の大型フェア「一田 清酒祭・和酒ノ味学」を開始した。

自分の好みの日本酒を探ることができる仕掛けも

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 香港では日本食の人気と共に日本酒文化も徐々に浸透するなか、香港人の要求も高くなっている。YATA(一田)は JFOODO(The Japan Food Product Overseas Promotion Center )の協力の下、8月20日~9月2日、5店舗で展開する。内訳は沙田店(8月20日~)、觀塘店、元朗店、西環店、北角店(8月24日~)。

 期間中、20を超える日本各地の酒蔵から300種類以上の日本酒を販売する。金賞受賞酒をはじめ、個性あふれる味わいを楽しめる地酒をそろえた。沙田店には、日本に旅行をしなくても酒蔵を訪問しているような演出を施すため、特設会場の入り口には、高さ2.5メートルの酒蔵の入り口を作り、「杉玉」を掲げている。「酒升」は積んで置くのではなく、15倍に拡大した巨大な木升を用意し撮影スポットにしたほか、酒升の中に机を置き、日本酒ファンがすぐに一杯飲むことができるように独立した立ち飲み空間に仕上げている。

 フェアでは多くの銘柄を用意したことから、「自分にとって好みの日本酒を見つけてもらうこと」を主眼に置く。沙田店には、4メートルの清酒壁を設け、お薦め日本酒を、日本酒の香味である「薫」「爽」「醇」「熟」の4つのカテゴリーに分けて陳列し、酒の紹介と利き酒師のテイスティングノートを添え、それぞれの酒の特性が一目で分かるようにした。この4つのカテゴリーについては、オリジナルAI味覚判定ゲームも作り、日本酒初心者でも最適な日本酒を見つけることができる仕掛けも用意する。例えば香港で親しまれる火鍋のスープの好みや果物の香りの好み、中華料理から好きなものを選んだりするなどの質問に答えると、販売銘柄の中からお薦めの日本酒の選択肢を表示。さらに、会場で使える割引券などもダウンロードできる。

 花酵母を使うことで知られる佐賀の天吹酒造からは、アベリアの花酵母と生産量が少ない酒米「愛山」で醸造した「愛山」を紹介する。栃木の西堀酒造は、透明タンク仕込みで生まれた「門外不出」シリーズから「門外不出純米吟醸55」を持ち込んだ。郷土料理の味に合わせ、1世紀以上も受け継がれてきた伝統的な日本酒だという。ほかにも東京オリンピックの金メダリストであるスケートボーダーの四十住さくらさんに練習場所を無条件で提供し、話題となった吉村秀雄商店からは「車坂 純米大吟醸 生酒」を紹介する。

 日本酒の味が苦手な人に向けては、アルコール度数3.5%の酒アイス8種を販売している。甘口日本酒「 純米原酒 TAKE1」と京都で100年を超える宇治茶問屋西出旭松園の抹茶がコラボレーションした抹茶アイス、焼酎で作った「明利酒類焼き芋酒アイス」なども並べる。日本酒好きに向けては、「三千盛純米大吟醸スーパードライアイス」「門外不出純米吟醸黒60アイス」に加え、「西堀愛山純米吟醸アイス」など酒米が香り滑らかなアイスを用意した。

 正しい組み合わせによって、お酒を味わう機会を作ろうと、週末の沙田店では2週連続で、10回の清酒ワークショップを用意。イベントではSSI国際利き酒師が「日本酒×中華・洋・和食」とのマッチングを伝授する。ほかにも、8月28日には「SAKE X COCKTAILバーテンダー教室」も開講。5つ星ホテルのチーフバーテンダーや受賞バーテンダーが自ら和風カクテルをアレンジするテクニックを伝授し、参加者もオリジナルのカクテルを作ることができる。開催前に沙田店で、1回で380香港ドルまたは、それ以上の日本酒を購入すれば、無料で清酒ワークショップに参加することができる。

 営業時間は、沙田店・元朗店=10時~22時、觀塘店=10時~23時、西環店・北角店=9時~21時30分。

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