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香港の重慶火鍋「劉一手」が再出発 辛さ刷新、フェスティバルウオークに

本場の味わいを再現し、「麻辣」の香りが店内に広がる

本場の味わいを再現し、「麻辣」の香りが店内に広がる

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 香港・九龍塘のフェスティバルウオークに9月15日、火鍋店「劉一手重慶火鍋」(Units UG-37 & 38, Level UG, Festival Walk, 80 Tat Chee Avenue, Kowloon Tong TEL 2628 9891)がオープンした。同ブランドは2017年に香港に進出し、香港スターも通う火鍋として注目を集めていたが、2020年に全店を閉店して撤退した。今回は運営をガイアグループとして、辛さなども一新するなどして再出発する。

重慶の「洪崖洞」からインスピレーションを受けた内装

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 中国本土では有名な火鍋チェーンとして知られる「劉一手」は20年にわたり、スープベースの香りや、新鮮な食材などで評価され、数々の賞を受賞している。今回の新店舗は、全世界で1265店舗目の店に当たる。モダンなデザインは、重慶の観光スポット「洪崖洞」からインスピレーションを受けているという。嘉陵江沿いの斜面に作られた「吊脚楼」と呼ばれる重慶の伝統建築を利用した観光用商業施設は、千と千尋の神隠しのようだと話題になったこともあり、2000年以上の歴史を持つ。

 木製デザインを採り入れ縁起の良い赤を基調とした装飾は、この街への敬意を表した。伝統的な広東オペラのフェースマスクなど、中国文化の要素も盛り込み、「居心地の良い空間」に活気と彩りを添えている。鍋は各テーブルに埋め込む形の鍋で、2人席や4人席などを配置する。

 夏は食欲を刺激し冬は体を温める「麻辣」(山椒と唐辛子のしびれるような辛さ)のスープがメイン。「一手辣方紅油麻辣紅油湯」(168香港ドル/鍋、98香港ドル/ハーフ鍋)とメニュー名も改めた。このスープは、バター、塩漬けの黒豆、地元の重慶の唐辛子などの材料を使い、10種類以上の中国のハーブとスパイスを加えている。このスープは辛さのレベルを変えることができるので、好みで辛さを楽しむことができる。

 ほかにも、ココナツやチキンなどを使うスープベース「滋潤椰子鶏湯」(228香港ドル/鍋、118香港ドル/ハーフ鍋)、ピータンとパクチーを使う「皮蛋芫茜湯」(138香港ドル/鍋、78香港ドル/ハーフ鍋)、豆乳ベースの美容を意識した「養顏豆漿豬骨湯」(158香港ドル/同、88香港ドル/同)、香港人が好むサテーベースの「香濃沙●湯」(138香港ドル/同、78香港ドル/同)など各種スープから選ぶことができるうえ、3種類のスープベースを選べる「トリオポット」も用意した。

 牛肉の盛り合わせ「Liu's Trio Beef Platter」(638香港ドル)は、鹿児島産A4和牛の三角バラ、アメリカ産のプライムショートリブ、鹿児島産ポークリブの3種類を載せた香港店限定メニュー。大きな丸い木の皿に盛り付け、垂直に立てて提供する。「麻辣牛肉」(198香港ドル)は、自家製の「麻辣」であらかじめ漬け込んだもの。ホルモンの盛り合わせ「鮮内臟併盤」(158香港ドル)も同店の「お薦め」で、同店のシグネチャーである重慶輸入牛の胃「センマイ」、ガチョウの腸、アヒルの血を固めた「鴨血」、豚の腎臓肝臓など。これらは、本土に「七上八下」という言葉がある通り、箸でつまんだまま7、8回上下させスープにくぐらせることで弾力のある食感が残せるという。

 ランチも各種用意したが、重慶一人小鍋麺セット(98香港ドル~)は1人用の鍋とスープのベースと麺の種類を選ぶことができるセットメニューで、スープのベースと麺の種類を選び、小鉢、サラダなどをお盆に載せて提供する。2人向けには、日本のすき焼きセット(2人用、228香港ドル)と名付けたメニューも用意した。他にも丼のセットメニュー(168香港ドル~)もある。

 辛い「麻辣鍋」に合う冷たいドリンクメニューには5種類を用意した。滋養強壮ハーブティー、フレッシュフルーツソーダ、フレッシュフルーツティ、バブルティー、フレッシュジュースシリーズ、1リットルフローズン生ビールをそろえる。

 営業時間は11時30分~23時。

 ●=口へんに父に多。

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