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香港でミシュラン星付きシェフが健康志向メニュー ケトン食コース開発

ケトン食では肉や魚も取り入れる。イエローチキンはもともと同店の看板メニュー

ケトン食では肉や魚も取り入れる。イエローチキンはもともと同店の看板メニュー

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 中環でコンテンポラリーフレンチをベースとしたダイニング「Clarence」(25/F, H Code, 45 Pottinger Street, Central, Hong Kong. TEL 3568 1397)が8月、糖質を控え脂肪を増やす「ケトン食」をテーマにした新メニューの提供を始めた。

日頃からムエタイなどでトレーニングするエルザーシェフ

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 フレンチダイニングでありながら串メニューを提供するほか、炭火焼き、蒸し料理、鉄板焼きなどのアジアの調理法も取り入れ、日本の要素を多く取り込んだコンセプトで展開してきた同店。指揮を執るオリバーエルザー(Olivier Elzer)シェフは健康やフィットネスにも関心が高く、ムエタイからトライアスロンまで、さまざまなフィットネスを日常生活に採り入れている。併せて、「フランス料理をより軽くてヘルシーなものにすることに力を注いでいる」ことでも知られる。

 エルザー・シェフはフィットネス愛好家に共通して「健康や減量目的のために特定の食事療法を守る一方で、味を犠牲にしなければならない」と葛藤する人が多いことに注目。「私たちの新しいケトンメニューは、健康志向の食事もおいしくできるという私の信念を反映したもの」と話す。

 同メニューは、ケトジェニック・アジアの共同設立者であるオリバースミス(Oliver Smith)さんとのコラボレーションで実現した。今回のメニューは、炭水化物を正味10グラム以下に抑え、コース料理(988ドル)で提供する。前菜、同店が「ヤキフレンチ(Yakifrenchy)」と呼ぶ串メニュー、魚、肉、デザートで構成した。

 アラスカ産タラバガニの足、トマトを細かく砕いた「トマトパルプ」とキャビアに見立てたナスに、マグロ、アボカドピューレで仕上げた前菜で始まる。炙(あぶ)ったマグロには、エシャロット、唐辛子、ライムのジュで味付けしたアボカドのクリーミーなピューレを添える。エルザー・シェフのシグネチャー・ディッシュの一つ。

 串メニューはチリ産スズキとタンドリーイカ、豚肉にはハーブと酸味を利かせたグリビッシュソースをかけて提供。続く魚はエイヒレのムニエル、肉料理はイエローチキン、最後に数種類のベリーとソルベのデザートで終える。総カロリーは1088キロカロリーに抑えた。

 ほかにも、ランチタイム限定で、コースのチキン料理だけを抜き出した「夏のローストチキンSummer Roast Chicken Set」(2人用)セット(598香港ドル)も用意した。「ヘルシーなものを選ぶと値段が高くなるという概念を覆すために考案した」という同メニューは、同店が看板食材として使うイエローチキンで、丸焼きした「クラポディーヌ(Crapaudine)」に仕上げ、シェア用に大きな皿で提供。これに、サラダ、ポテト、ジュースが付く。「ワークアウトの後にジム仲間とシェアするイメージをしている」という。

 営業時間は、ランチ=12時~16時、ディナー=18時~22時。提供終了日は未定。

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