香港・尖沙咀東で大規模・恐竜展「巨龍傳奇」- 巨大恐竜が屋外にも登場

香港科学館外の広場には6体の恐竜が並んでいる

香港科学館外の広場には6体の恐竜が並んでいる

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 香港・尖沙咀東にある香港科学館(2 Science Museum Road, Tsim Sha Tsui East, Kowloon)で11月8日、康楽及文化事務署(LCSD)主催による来年春まで開催予定のかつてない規模の大恐竜展「巨龍傳奇(Legends of the Giant Dinosaurs)」がスタートした。

館内展示の様子。開催初日は入り口に人だかりもできるほど、親子連れが目立った

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 2500平方メートルの敷地内を4つのテーマに分け、恐竜の化石ギャラリー、マルチメディア劇場、恐竜ロボットパーク、恐竜の化石発掘現場と内容を分けて展開する。会場には中国の8の主要な国立歴史博物館と5つの海外美術館、教育機関より貸し出された恐竜の化石や骨組みのレプリカなど160点を超える展示があり、来場者を200万年前の世界へと誘う。

 開催にあたり、康楽及文化事務署のベティ・ファン署長は、「地球上で最も大きく重い恐竜として知られるティラノサウルスが注目で、今回の恐竜展の目的は中国本土で見つかった生物分類での恐竜を香港に紹介すること」と話す。「来場者はこれまで一般公開されなかったものも見ることができる。東西の恐竜の違い、類似点を知ることも」とその魅力を語る。北アメリカや南アメリカ、ヨーロッパなどで発見された骨の残骸や頭蓋骨なども紹介しながら、中国のトゥオジャンゴザウルスと北アメリカでのステゴサウルスにある多くの類似点も紹介するという。

 チーフキュレーターのカレン・シットさんは会見で、「以前は、ティラノサウルスは南アメリカに住んでいたと考えらえていたが、2007年にダシアティタンとルヤンゴサウルスが甘粛省と河南省でそれぞれ発見され、これは白亜紀前期に中国に巨大恐竜が存在したことを示している」と説明し、見どころを語る。紹介される長さ30メートル、高さ10メートルにも及ぶダシアティタンはアジアの中でも最大級の展示で、巨大な背骨を持つルヤンゴザウルスは世界最大級のもの。

 また会場外の広場でも恐竜6体の模型が展示され、巨大ダシアティタンは頭としっぽをゆっくりと揺らせている。期間中の土曜・日曜・祝日の18時30分~20時は、1日4回、30分おきに約5分間のレーザーショーも実施。ほかにも、広東語のみでの展開だが、博物館内に宿泊する親子プログラム「恐竜夜派対」も予定するなどさまざまなプログラムを用意する。会期中50万人の来場を見込む。

 開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は21時まで)。木曜定休(祝日の場合は開館)。入場料は20香港ドル、館内の常設展示も参観可能なチケットは40香港ドル。2014年4月9日まで。

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