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「香港アートフェスティバル」開催へ 五嶋みどりさんがベートーベン演奏

香港で演奏することになった五嶋みどりさん

香港で演奏することになった五嶋みどりさん

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 2月13日から開催される恒例「第48回香港藝術節(香港アートフェスティバル)」のチケットの販売が始まった。デモで揺れる香港だが、現在まで演目のキャンセル発表はされておらず、芸術の持つ力が改めて見直されている。

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 開催期間は公式には2月13日~3月14日の31日間。しかし、今回は1月11日・12日に行われる「香港アートフェスティバル Plus」という、比較的年齢の若いパフォーマーや客のターゲットを若者に主眼においた置いたイベントなど、通常以外の企画なども開催されるため、それを含めると今年は、36日間だった2019年比べて1日多い計37日間行われることになる。

 演目数は前年の166から125と減少しているが、2020年の予算は2019年の1億3,600万香港ドルから1億5,000万香港ドルへと増額した。スポンサーと寄付によるものが6,000万香港ドルと全体の4割を占め、チケット販売が全体の23%、3,450万香港ドルと、この2つで全体の6割強を占める。会場は文化中心(Cultural Centre)など32カ所、出演者と裏方を含めたスタッフ総数は前年比200人増の約1900人、チケットの販売予定枚数は約4200枚減の10万5000枚超の予定。予算が増えたが演目、チケット販売予定枚数が増えたことで、数から少し質の方にシフトしたことが分かる。

 注目のプログラムは、生誕250周年を迎えたベートーベンに関する多彩なプログラム「貝多芬―凡人如斯(Beethoven, The Man)」。日本が生んだバイオリニストの一人、五嶋みどりさんがスイスのルツェルン音楽祭弦楽合奏団とのコラボでコンサートを行う。「交響曲第4番」などを演奏する予定。ベートーベンの代表曲「第九」は、バレエで舞台化もされているが、そのバックステージを描いたドキュメンタリー映画「ダンシング・ベートーヴェン」も上映する。

 オーストリア、ザルツブルクのマリオネット・シアターがミュージカル化し、映画も大ヒットした「サウンド・オブ・ミュージック」を人形劇で行う演目も話題を呼んでいる。同作のストーリーは、戦争を背景とした重く、難しいところがあるが、人形劇にして、かつ分かりやすい内容にし、小さな子どもでも十分楽しめるように仕上げた。

 ウクライナ出身のバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンさんがロシア帝国崩壊の一因を作ったといわれる祈とう僧であるグレゴリー・ラスプーチンを描く「拉斯普京(Rasputin)」の公演も行う。これはアジア初の公演となる。

 チケットはURBTIX各店、HK Ticketing各店、戲曲中心票務處(Xiqu Centre Ticket Office)、インターネットで販売している。チケットの複数枚購入によるディスカウントの販売期間はすでに終了しているが、演目よってはスポンサーがついており、状況次第ではスペシャルオファーの可能性があるという。

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