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香港のPMQで展示会「Re-edit」 饅頭9000個に見立てたインスタ―レーションも

PMQで開催中のインスタレーション

PMQで開催中のインスタレーション

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 香港のPMQのグランドフロアで現在、地元のデザイナーの創造性を表現する展示会「Re-edit」が開催されている。香港政府が主催する同イベントは、当初ミラノデザインウイークに出展した後、香港で展示する予定だったが、コロナ禍でミラノ開催が中止となったため、香港が初となった。

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 元々香港のデザインの才能をミラノデザインウイークのグローバルプラットフォームにのせることで、ワールドクラスのデザイナーやデザインブランドとの異文化間の学際的な交流を図ることを目的とし、地元の展示会を通じてクリエーターの視野を広げ、一般や業界の実務家とデザイン基準を高める対話を狙って計画された。

 同展に参加したアーティストの一つで建築家3人組の「AaaM」は「私たちは学際的なコラボレーションを強く信じている。私たちの創作を駆り立てているのは、さまざまな職業、文化、背景の人々。このようなコラボレーションは、社会問題に取り組む革新的で垣根を越えたアイデアを生み出すと信じている」と話す。

 毎年14メートルの高さの竹でできたタワーに付けたまんじゅうの数を上って競う長州島饅頭祭のクライマックスイベント「搶包山比賽」でまんじゅうの山を「包山(バオシャン)」と呼ぶが、香港インテリアデザイン協会のデザイナーたちによって制作された作品は、なだらかな丘のように並べた9000個のまんじゅうに見立てたボールと照明器具、煙霧機 を使う。本来はスリリングな競技として知られているこのイベントを、デザイナーの手を借りて型破りながら意味あるものとして楽しませる。アーティストデュオ「Stickyline」は、素材を折ったり縮めたりする紙の技術に焦点を当てた作品で、3.6メートルの組子模様のようなパターンの作品「百花斉放」を発表した。バーチャルリアリティ(VR)で作成されたオンライン版の展示を楽しむこともできる。

 同展のキュレーターを務めるエイミーチョウユエンメイ(Amy Chow Yuen Mei)さんは開催に当たり、「最近は多くの企業が価値やクラフトマンシップ、教育の基準、知識の交換を再定義している。これに文化、デザイン、ビジネスが徐々に重なり合うようになった。この作品はアイデンティティーが言語、場所、コミュニティー、メディア、テクノロジー、社会意識、遺産、持続可能性、職人技、習慣、信念など、どのように形作られるかを投げかけている」とコメントを寄せる。

 同じ会場で、PMQの毎年恒例イベントで昨年キャンセルになった「deTour」も「deTour Special」としてハイライト作品を展示している。国内外のデザイナーの作品と、「NEW OLD. OLD NEW」をテーマにした香港のデザイン産業の強さと回復力を刺激する内容を盛り込んだ。地元のデザイナーグループ「KaCaMa Design Lab」「Ob / ik Soundwork」は、人間の声は最も表現力豊かなアートメディアであることを表現するため、「Pause Rec Play」という作品を紹介。セミオープンのレコーディングルームとその音を聞くことができるイヤホンが設置されたベンチを組み合わせたインスタレーションで、過去のカセット時代に思いをはせ、さまざまな効果音に自分の声を追加でき、反対側のベンチではその音を聞くことができるようにした。

 開催時間は11時~20時。入場無料。10月4日まで(「deTour」の作品は27日まで)。

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