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香港の中華「The Chinese Library」が期間限定コース 中国各地の味わいを

人気上海料理の酔っぱらいエビを麺料理にアレンジした一品

人気上海料理の酔っぱらいエビを麺料理にアレンジした一品

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 上海、広東、四川など中国全土の郷土料理の中から香港で人気の品を提供する中華料理レストラン「The Chinese Library」(Police Headquarters Block 01, Tai Kwun, 10 Hollywood Road, Central, Hong Kong Tel: 2848 3088)が現在、シェフが新たに考案したメニューを提供している。8品の特別メニュー「Kingdom Treasures」をコース料理か単品メニューとして用意した。

なまこは四川料理風に。この他、湖南料理などのピリ辛を楽しめるメニューも

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 香港発の飲食グループ「Aqua Restaurant Group」が運営する同店はロンドン、ニューヨーク、マイアミ、北京、ドバイと世界6都市に展開する人気中華料理店「胡同」の姉妹店として2018年にオープン。「才能ある若きシェフ」として知られる李振龍さんがエグゼクティブ・シェフを務める。李シェフの根幹にあるのは20年前に自身が行った中国各地への料理修業。広州に始まり、上海、杭州、四川など中国各地を旅し、さまざまな食材と調理法に出合い、学んだことがメニューに大きな影響を与えているという。

 特別コースの最初のメニュー「花膠醉紅蝦麺香草鮮核桃」(188香港ドル)は上海料理を代表する酔っぱらいエビにヒントを得たもの。新鮮なエビを練りこんだ滑らかな麺を魚の浮き袋と一緒に紹興酒などを混ぜた香り高いスープと一緒に提供する。クルミをディルとあえた伝統的な上海のおつまみを添える。

 続く 「富貴火方」(98香港ドル)はハムを蜂蜜で調理する伝統的な杭州料理を李シェフ流にアレンジした一品。キンモクセイの香りが加えられた蜂蜜で調理したハムをカリカリのポーク、もち米と組み合わせ、金粉を振りかけてきらびやかに仕上げた。

 四川料理を代表するメニューは伝統になぞらえたポークレバーを使うスープ。李シェフはより香り豊かな鶏のレバーを使ってコンソメ仕立ての「深い味わい」を追求したというスープ「茶香竹笙肝膏湯」(298香港ドル) を作り上げた。メインは、ナマコに四川風の味付けを施した「龍皇披珍珠甲」(398香港ドル)。自家製のエビペーストを詰めたナマコを天ぷら風に揚げて、中は柔らかく保ち、外はカリッとした食感を楽しめるようにした。

 続く「黑松露脆皮江南百花鶏」(168香港ドル) は広東料理の中で最も有名な料理とされる「ひな鶏のエビすり身詰め焼き」を、トリュフや四川料理に欠かせないしびれる辛さが特徴の花椒(しょう)を加えてアレンジした。湖南省の料理からヒントを得た「泡椒 M9 和牛配蜂巣米粉」(198香港ドル) は花椒と八角をアクセントとした唐辛子とショウガの漬物を和牛と組み合わせている。「鮮蟹肉科甲」(108香港ドル)は通常金華ハムとトウガンを組み合わせて調理する伝統的広東料理だが、海鮮の風味をより強くするためのりを採用した。伝統の調理法に忠実に従って仕上げている。

 最後を締めくくるデザート「老廣千層●.融匯」(108香港ドル)は、その工程の複雑さから近年ではなかなか見られない黄身の塩漬けをミルフィーユ風に仕立てたケーキ。伝統的な黒ごまとクルミのソースを添えて提供する。

 シェフのアレンジが加わった中国の郷土料理で構成する8品のコース料理は1人1,388香港ドルに設定。

 営業時間は12時~24時(土曜・日曜は11時~ )。提供は12月9日まで。

 ●=米へんに羔。

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