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チャイニーズフレンチ「TATE Dining Room」が新メニュー「香港への叙情歌」

全8コースの最初の一品は巻貝を使った「Ode to Conch」

全8コースの最初の一品は巻貝を使った「Ode to Conch」

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 2012年の創業以来、フランス料理の技法を取り入れながら中華の食材を調理し革新的な「チャイニーズフレンチ」を提供することで人気を集める「TATE Dining Room」(210 Hollywood Road, Sheung Wan, Hong Kong TEL 2555 2172)が9月4日、8品から成る新しいテイスティング・メニューの提供をスタートした。

オーナーシェフを務める劉韻棋さん

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 劉韻棋(ヴィッキー・ラウ)さんがオーナーシェフを務める同店はオープン翌年の2013年以降、毎年ミシュラン1つ星を獲得しているほか、1954年にフランスで発足し、一流のホテル、レストランで構成される世界的な非営利会員組織で厳選な入会資格があることで知られる「ルレ・エ・シャトー」の会員でもある。香港で「ルレ・エ・シャトー」の会員は同店とフランス料理の「Bibo」の2店のみ。
 元々はクリエーティブ・ディレクターだった劉さんだが、食に対する興味から歴史あるフランスの料理専門学校「ル・コルドンブルー」に入学し、総合的な調理コース「ル・グラン・ディプロム」を修了。その後、シェフへと転身し、香港のミシュラン星獲得店での修業を経て自身の店「TATE Dining Room」を開いた。2015年には「ヴーヴ・クリコ・アジアの最優秀女性シェフ賞」を受賞し、料理スキルに加え、その美的センスが高く評価されている。同店では劉さんの才能を表現し「香港への叙情歌」と名付けたテイスティング・メニュー一本のみで勝負する。

 コースは酒に漬けた甘エビをのせたクリスピーなタルトとマンゴーサルサとダック・パフェ、中華ソーセージをライスクラッカーにのせた一口サイズのオードブルでスタート。最初の一品は「Ode to Conch」で、中華でよく使われる巻貝の一品が皿を彩る。海藻のゼリーとパンプキンピューレと共に提供。続く「Ode to Pate en Croute」は劉さんのシグネチャー料理の一つ。アワビと豚肉のパテに紹興酒ゼリーとホワイトアスパラガスをのせ、黒ニンニクのピューレをかけた一品となっている。ペアリングには滋賀県産の純米吟醸酒を提案。金柑を使った3品目の「Ode to Kumquat」では、北海道産のホタテに大根の漬物、フレンチのバターソース、金柑、乾燥ホタテを添えた。メインの「Ode to Challans Duck]は、ダックの胸肉をローストし、イチジクとナツメのコンポート、ダックの肉汁と組み合わせる。中華の食材を中心にフレンチの技法を応用することで新鮮な解釈を加えたという。コースは1,680香港ドル。

 営業時間は19時~23時。日曜定休。

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