香港人のみで運営する居酒屋「川燒」、佐敦に初の支店

同店のスタッフは広東語ではなく北京語の店員を示す「服務員」のTシャツ着用。若い香港スタッフたちの活気が店づくりに息づく。

同店のスタッフは広東語ではなく北京語の店員を示す「服務員」のTシャツ着用。若い香港スタッフたちの活気が店づくりに息づく。

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 観光客に人気のある九龍佐敦のテンプルストリートから徒歩10分ほどの場所に位置し、返還前は中環と九龍を結ぶフェリーターミナルもあった古き香港の良さが漂う住宅街Ferry Pointに9月23日、「川燒佐敦店」(G/F.,17 Man Ying Street, Ferry Point, Jordan)がオープンした。

 現在では日本人が経営陣に入らないレストランを含めると1000軒あまりの日本食を扱うレストランが存在するとも言われる香港では、香港人のみで運営する店を「日本料理」でなく「日式料理」と区別して呼ぶことがある。しかし最近ではそのレベルも徐々に高くなり、日本人が包丁を持たない店も多い。本来日本料理を提供する店といえば、「あいさつはしっかり」「皿は丁寧に置く」などを指導しようとする傾向があるが、同店は若く気さくなオーナーとそこに集まるスタッフが一丸となってアットホームな日本的な雰囲気をつくり出している。

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 かつて香港人にとって焼き物と言えば、蜂蜜をつける香港式バーベキューが代名詞となっていた。そこに新しい視点を加えたいとオーナーのローレンス・ユさんは、他の店にない発想で海外からの調味料や香辛料を探してメニューの試作を繰り返したという。尖沙咀本店の開店から4年たち、焼き物をより香港人の食文化に根付かせようと、佐敦に初の支店を置いた。約40席を用意し、物価に合わせて同店は本店より約2割安い価格で提供していることもあり、店内は地元の人でにぎわっている。

 同店メーン料理は店名の通り、「焼き物」で約90種類をそろえる。海鮮・肉・野菜などの各素材に合わせて日本と中国とタイから取り寄せる香辛料と調味料で調理することが特徴。焼き上がった料理を、好みに合わせて中国四川の香料パウダー(フェンネル粉)を振りかけて食べる。デザートに至るまですべて「焼き物」を用意するなど、一貫して「焼き物」にこだわる。

 人気メニューは「燒自家製墨魚八爪魚棒(Grilled Signature Octopus Stick)」(24香港ドル)、「燒特級牛芯(Grilled Supreme Ox Tongue)」(28香港ドル)、「川香肉碎燒茄子(Grilled Eggplant with Spicy minced meat)」(28香港ドル)。客単価は150~250香港ドル程度。

 「香港人でにぎわう店だが、日本の食材や酒も取り入れている。酒が進むメニューを豊富にそろえているので、日本人にも気軽に立ち寄ってほしい」とローレンスさん。

 11月末までは同店オープンと本店4周年を記念したプロモーションを実施中。来店時にフェイスブック公式ページの「いいね!」を押し、プロモーションページをシェア投稿すると焼きアワビが1つ1香港ドル、ビール2杯で1杯無料、シュークリームのデザートがサービスになる。

 営業時間は17時30分~翌2時30分。

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