香港とマカオの間を高速船で結ぶ「噴射飛航（Turbo Jet）」は、1月19日、上環（Sheung Wan）にある「外港客運碼頭（Outer Harbour Ferry Terminal）」とマカオ半島の「澳門外港客運碼頭（Macau Outer Harbour Ferry Terminal）」を結ぶ航路を再開した。1月8日より、●仔（Taipa）にある「●仔客運碼頭（Taipa Ferry Terminal）」との路線の営業も再開しており、シャトルバスと並ぶ香港とマカオの往来する主力交通機関が復活した。

　香港は19日現在、検査による陽性反応を示した人は284万8021人、最終確定した累計感染者は53万302人、死亡者は1万3010人となっている。新規感染者は4015人、うち11人は海外からの輸入症例。一方、ワクチン接種者については、1回目が691万2013人（94.6％）、2回目を終えた人は679万2170人（93.1％）、３回目も終えた人は582万6446人（83.6％）、4回目が101万3916回となっている。

　香港政府は、中国本土、マカオ政府より一足先にウィズコロナに切り替えていたが、中国政府のゼロコロナ政策放棄により、マカオ政府も2021年12月からウィズコロナ政策に転換した。マカオ政府は、12月23日より隔離措置やマカオ到着時のPCR検査を廃止することを決定。香港とマカオ間を日帰りで往来することが可能になった。

　この措置を受けて、香港とマカオを結ぶ各種公共交通機関の運行も再開した。その中で港珠澳大橋（HZMB）を走るシャトルバスと並ぶのが、両都市間を約1時間で結ぶ高速船のフェリーである。

　上環の外港客運碼頭から澳門外港客運碼頭に向かうスケジュールは8時・9時・10時・11時・12時30分・13時30分・14時30分・15時30分で、夜便が17時30分・18時・21時。一方、マカオから上環へは7時30分・9時30分・11時・11時30分・12時30分・14時・15時・16時で、夜便は17時30分・19時30分・22時30分に設定する。両路線とも1～2時間に1本の割合で運航されることになった。今後は乗客数に応じて増便や24時間運行になるものと見られている。

　カジノリゾート・ホテルが多くあるタイパ島への路線は1月8日、一足先に再開した。19日より澳門外港客運碼頭へのフェリーが再開されるのに合わせて新ダイヤが組まれた。上環からタイパへは7時30分・9時30分#・10時30分・13時・14時・16時#。タイパから上環は9時・11時30分・12時30分・14時30分#・15時30分 ・17時30分#（#は金曜・日曜は運航しない）。

　同じく上環とタイパを結ぶ路線で、青い船体の「金光飛航（Cotai Water Jet）」も1月8日に運航を再開しているが、1月20日より新しい時刻表に従って営業する。上環からタイパは9時30・13時00・15時・16時・19時・22時30分。タイパから上環は11時・14時30分・16時30分・17時30分・20時30分・23時59分。金光飛航は・19時以降の遅い時間帯にもフェリーを運航させており、こちらを利用すればマカオ滞在をより長くすることが可能となっている。

　●＝乙へんに水。